大人気「私は歌手だ」でまた騒動

ファン「特定歌手びいきの編集」
「歌うとき、オク・ジュヒョンもBMKも観客の画面まったく同じ」
専門家「感動している観客撮ろうとミス?」
「相次ぐ騒動は一般の関心高い証拠」


 毎週放送されるたびに視聴者の爆発的な反響を呼び、音楽配信市場を塗り替えている「私は歌手だ」。バラエティー番組『私たちの日曜日の夜』(MBC)の1コーナーで、毎週7人の実力派歌手が登場、歌を披露し勝ち残りを目指すものだが、反響が大きいだけにさまざまな批判や非難を浴び、スタッフも困惑している。まさに「好事魔多し」だ。

 5月30日のインターネット上では、29日放送分の「編集操作疑惑」が一日中取りざたされた。一部ネットユーザーは「2番目に歌ったBMKのとき画面に映し出されていた観客たちが、7番目に歌ったオク・ジュヒョンのときにも同じ表情・姿勢で画面に登場した。また、楽屋でイム・ジェボムが歌を聞いている場面も、BMKやオク・ジュヒョンの歌のときとまったく同じだった」とし、キャプチャーした画像をネット上にアップした。ネットユーザーの中には「この日初めてコンテストに参加し、1位になったオク・ジュヒョンを目立たせるため、制作スタッフがわざとしたのでは」と疑う人もいる。さらに、この話題だけを扱うサイト「オク・ジュヒョン・ドットコム」まで登場した。

 しかし、複数の専門家は「制作スタッフが編集の過程でミスをしたようだ。誰か特定の歌手を持ち上げるため操作したとは考えにくい」と話す。あるテレビ局関係者は「出演歌手たちは観客評価団の採点で順位が決まるため、画面に映し出されている観客の姿は何の影響も与えないだろう」と語った。だが「制作スタッフの立場から言えば、感動する観客の姿をテレビに映すことにばかり集中していて、こうしたミスをしてしまったのだろう」と推測している。

 この日の「私は歌手だ」公式ホームページには、29日のコンテストで新たに合流したJKキム・ドンウクが6番目、オク・ジュヒョンが最後の7番目に歌ったことについても「制作スタッフはルールを変えてまで2人に配慮したのでは」と抗議する書き込みが寄せられた。「これまでは新たに歌手が加わったとき、厳正な抽選で歌う順番を決めていたのに、2人のときはルールを変更、例外を許したのでは」ということだ。「歌う順番が後の方がおおむね高い点が出る傾向と関係がある」という根拠のない解釈まで飛び出した。

 「私は歌手だ」では先週も収録中に一部歌手の間で「衝突」があったとのうわさが広まり、ネット上で大騒ぎになった。収録内容を事前に公開する「ネタバレ」がネット上に出回ったものの、全てうそだということが分かったという問題も頻繁に起こっている。専門家は「こうした騒動が起こるのは、それだけこの番組に対し一般の関心が高いということ。それだけに制作スタッフはより公正かつ正確に番組を作り、騒動が起こる余地をなくさなければならない」と話している。

崔承賢(チェ・スンヒョン)記者
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