インタビュー:がんに打ち勝ったオム・ジョンファ(下)


-オム・ジョンファは、後輩たちの希望でもある。多くの後輩歌手たちがロールモデル(目標とする人物)として名前を挙げる先輩だ。イ・ヒョリさんやBoAさんとツイッターをしているのを見ると、後輩たちとのコミュニケーションもとても自由に見える。

 「先輩と言っても、年齢差もあるが、実際に会うと、私は友達のように接する。年上だからできる話もあるし、実際に気も合うし、会えばとても楽しい。ロサンゼルスに行ってBoAに会ったり、イ・ヒョリは映画の試写会に来て、終わってから会ったり。そういう後輩たちがいてありがたい」

-だから、オム・ジョンファは分類するのが難しいし、次の行動が気になる人だ。

 「最初から歌も演技もしていたから、自分がどのカテゴリーに入るか分からない。今は慣れた。あえて誰かと比較したり、ほかの人と同じ道を歩んだりすることはない。それは私が作らなければならないという気持ちだ」

 「最近は選択の幅は広くないものの、そうした『すき間』が楽しそうだ。同じようなジャンルの作品は避けていたが、評判を呼んだ作品もかなりある。誰しもそんな経験があるはずだ。ヒット作を逃がすという経験だ。しかし、作品的には後悔していないし、残念だとも思わない。自分でなくあの人が演じたから、もっとよく合っていたのだろうと思うから」

-映画で演じた母親のように温かいムードが漂っている。

 「適度にふっくらとしていたので、母親らしく見えたのが良かった。生活苦にさいなまれてやせ細った母親にするか、優しく温かい母親にするか迷ったが、後者の方がいいと思った。私はかなりやせていないとそうした雰囲気が出ない。『ベストセラー』(2010年)のときも46キロまで減量したが、それほどやせているようには見えなかった。やせることに自信がなかったので、優しく温かい方で行こうと思った(笑)」

-変わらぬ美しさの秘訣(ひけつ)は?

 「変わらぬケア?(笑)20代のときも時間があれば運動し、マッサージしてもらっていた。(体の調子が)いいときからケアしなければならないと思う。運動すること自体、自分にとっても活力になる」

-堂々たる独身貴族だが。

 「今は誰かが現れるのを待っているところ。奪うのは私の性に合わない。無理やり探せば変な人に会ってしまうかもしれないでしょう。そんなミスはしたくない。ひたすら待っている」

-次回作は『ダンシング・クイーン』だ。オム・ジョンファさんにピッタリの話だと思った。

 「私も、自分が出ないと寂しい(笑)。ユン・ジェギュン監督(プロデューサー)から『おばさんがダンス歌手になる夢をかなえる映画をやろう』と言われた。3年前から話があったが、これまで脚本ができていなかった。昨年冬に『脚本ができた』と大喜びなさっていた。

フィットネスクラブのインストラクター役で、あと20日くらいでクランクインする」

キム・ヒョンロク記者
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