21日に入隊するPixyが9日、東京・池袋アムラックスホールにて、入隊前最後のライブ「pixy 12th LIVE」を開催した。
当初7月1日に開催される予定だった本ライブだが、突然の入隊日決定により開催日を前倒しして行われたライブでは、「ヌクモリ」「あいしてる」などアンコールを含む全8曲を熱唱した。
トークコーナーでは、MCよりどんな気持ちでステージに立ったかと聞かれ「急に軍隊に行くことになり、本当に申し訳なく思っていた。だから今日のライブが急に決まり最後の思い出を作りたい」と話した。
そして「2009年の初ライブでは緊張で唇が乾いて大変だった」など12回行ってきたこれまでのライブの思い出を語ったり、KCB時代からのファン、全ライブに参加してきたファンなどに感謝の言葉を伝えるなどした。
途中、客席で最後のライブを見守っていた友人であるアテネオリンピック体操金メダリスト中野大輔をステージに上げた。中野氏はpixyについて「ピュア。でも自分のしたいように行動する」と素顔を紹介し客席の笑いを誘った。そして「人生の中のたった2年間だから、そのつらい時を経て、また時間が持てるので頑張ってきて欲しい」とエールを送ると、会場から大きな拍手が起こった。
6分にもおよぶ手紙の朗読のコーナーでは、「突然軍隊に行くことになり、正直戸惑った。2年間ステージで歌えないのも、皆さんに会えないのも本当につらい」と心情を告白し、KCBを脱退しソロに転向したばかりの苦しい時代から現在まで支えてくれたファンへ「ありがとう」と何度も繰り返した。
また、仕事関係者らにも感謝の言葉を述べ、「早く戻ってきて皆に恩返ししたいので、頑張って早く戻ってきます」行ってスタッフの涙を誘いながらも、「僕のことは忘れないで下さい。それだ!僕を忘れないで。2年間で全曲を覚えて」と話し、ファンを笑わせた。
最後のアンコール曲「光のキセキ」でさまざまな思いを込めたライブを終えたpixyは、ファンとの再会をあらためて誓った。
東京=野崎友子通信員