インタビュー:FT Island「僕たちは虹色」(下)


-日本での活躍が目覚しい。日本と韓国での活動の違いは?

 チェ・ミンファン「日本での活動は、やはり音楽的に学ぶところが多かった。ジャンルが韓国に比べ幅広く、日本独特の環境のせいか、バンドに対する考え方が少し広くなった。日本では活躍しているバンドが多く、競争で生き残れるかとプレッシャーを感じた」

 ソン・スンヒョン「日本でのライブの方が観客の反応がよく、面白かった。どんな状況でも僕たちだけのカラーを忘れないことが、FTISLANDの長所だと思う」

 イ・ホンギ「まず人々の視線が違う。バンド活動をするには日本の方がいい。韓国ではアイドルと呼ばれるけれど、日本ではただバンドと呼ばれる。僕たちをアーティストとして扱ってくれるため、むしろプレッシャーを感じるほど。結局、実力を磨き続けることになり、それが成長のきっかけになった」

-韓国では主に大衆的な音楽が中心だったが、日本では違ったカラーの音楽にも挑戦していた。FTISLANDが追求する音楽はどんなもの?

 ソン・スンヒョン「韓国では大衆的なメロディーが中心だった。韓国のファンが喜びそうな印象深いメロディーや旋律、記憶に残りやすい曲をリード曲にした。でもそれだけがFTISLANDのすべてではない。日本ではメッセージ性のある曲やファンキーな曲、悲しいバラードだけれどモダンな雰囲気の曲など、さまざまな音楽に挑戦している」

 チェ・ミンファン「何よりもFTISLANDのカラーははっきりしていると思う。日本で歌う曲も韓国で歌う曲も、それぞれ僕たちだけのスタイルがある。楽しい曲を歌うときも、悲しい曲を歌うときも、僕たちだけのカラーでそれを消化できるのが長所だと思う。新人のとき、よくFTISLANDのカラーについて質問されたが、何色と限定したことがなかった。虹色と答えることが多かったが、時間がたつほど、その答え通りになっていると思う」

 イ・ジェジン「どんな色とまだ決めることができない理由は、僕たちが今も音楽を探している段階にあるから。デビュー以来、日本でも韓国でもたくさんのことを学んだ。特に、バンド市場の広い日本では学ぶことが多かった。FTISLANDはまだいろいろなことに挑戦する段階にあると思う」

-韓国のバンドでは初めて、武道館でコンサートを開催するそうだが。

ソン・スンヒョン「そうだ。1カ月半ぐらい韓国で活動をした後、またすぐに日本へ行き、夏のツアーをスタートする。そして武道館でツアーの最後を飾る」

イ・ホンギ「29日、名古屋から『、『FTISLAND Tour 2011 Summer 'Messenger'』と題する夏のツアーをスタートする。その後、大阪、東京、福岡を回った後、7月29日に武道館でファイナルを飾る。CDもリリースする予定だ」

-韓国で音楽活動をする上で目標があるとすれば?

イ・ホンギ「『僕たちが必ず1位になる』という意気込みはない。多くの人たちが僕たちを待っていてくれたという手応えさえあれば、それだけで勇気付けられる。もちろん1位になればうれしいけれど、何よりもファンの皆さんに久しぶりにあいさつするので、それに対する反応さえ感じることができればいいと思っている」

チェ・ミンファン「長い間待っていてくれたファンの皆さんに心から感謝している。その期待に応えられるよう頑張りたい。

韓国では1カ月半という決して長くはない期間しか活動できないけれど、短く熱く頑張りたいと思っている」

ユン・ソンヨル記者
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