キム・ギドク監督「『豊山犬』は私を奮い立たせる最初の信号弾」


 第64回カンヌ国際映画祭で、映画『アリラン』により「ある視点」賞を受賞、華麗なる復活を遂げたキム・ギドク監督が、次回作『豊山犬』(チョン・ジェホン監督、キム・ギドク・フィルム制作、6月公開予定)について語った。

 「『豊山犬』は長い間力を入れてきた映画。特に、わたしが制作した映画の中でも最も大衆的な映画なので、観客の方々には楽しんでいただきたい」(キム・ギドク監督)

 さらに、「『豊山犬』はわたしを奮い立たせる最初の信号弾になる作品」と強調、「ノーギャラで出演してくれた俳優たちの情熱と、献身的なスタッフたちのこだわりにより作られているので、必ずや完成させ世に出したいと思った」と、愛着を持っている様子だった。

 映画『豊山犬』は、ソウルから平壌まで何でも3時間で配達する謎の主人公(ユン・ゲサン)が、脱北した北朝鮮高官の愛人を「配達」するよう指示されたことから起きる、想像を絶する南北分断の物語だ。

キム・ヒョンロク記者
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