-ヨーロッパ市場攻略のための特別な戦略は?
キム代表「当面はヨーロッパ市場の征服でなく、K-POPの素晴らしさを伝えることが最初の目標だ。K-POPをヨーロッパ音楽界の主流で人気ジャンルの一つとして定着させたい」
SHINee「歌手の立場から言えば、K-POPと現地の文化を調和させるのがカギだと思う。前回のファンミーティング時に僕たちのことを取材したフランス人記者が『君たちは顔がみんな同じに見える』と言った。ヨーロッパに進出したら、まずはメンバー各自が、さらにはっきりしたキャラクター付けをしなければならないと思う」
-「少数のファンによる一時的な熱狂」と見る向きもある。
キム代表「SNSの世界では、少数のファン層が一瞬にして全体に広がる。ヨーロッパ市場については今後も引き続き見守っていくべきだと思うが、K-POP歌手の競争力は全世界が高く評価している」
SHINee「以前は明らかにマニア的な面が強かったようだ。しかし、今はファン層がさらに広がっているのが分かる。何よりもヨーロッパにはないジャンルなので、僕たちはバンド中心のヨーロッパ音楽界とは違った、より幅広い感性を出していく」
-ヨーロッパ人はJ-POPを既に経験している。韓国人歌手がヨーロッパの作曲家の曲を歌うことがプラスに作用しているのでは?
キム代表「その可能性もある。外国人作曲家の曲を受け入れたのは、ヨーロッパ進出を念頭に置いていたからではなく、最もいい曲を手に入れるため、国境線を引いていないからだ。J-POPの場合は、明らかに日本文化を好むヨーロッパ的な傾向が存在するが、音楽的な面は顕著でない」
-ヨーロッパ進出成功の可能性を冷静に判断すると?
SHINee「成功の可能性は分からないが、可能なら、(進出)したい。きっと面白いと思う。韓国の音楽とダンスは、ヨーロッパのコンセプトと完全にかけ離れてはいないから、ヨーロッパの素晴らしい音楽と韓国の音楽を組み合わせることで、より良いコンテンツを作れると思う」
キム代表「常に保障されているわけではない市場だからこそ、成功すれば大きな報酬を得る。無理する必要はないが、ヨーロッパが挑戦してみるだけの価値がある市場であることは明らかだ。フランス公演が終われば、6月19日に「ビートルズの聖地」と言われているイギリスのアビーロードスタジオで、SHINeeの日本デビューのスペシャル企画としてライブを行う。
さらに長期的な戦略を立てなければならないが、K-POPがヨーロッパ内のランキングだけにこだわらなければ、今のK-POPブームは半永久的になる可能性もあると思う」