「水木ドラマの女王」は誰?

コン・ヒョジンVSパク・ミニョンVSソン・ユリ

 「女優戦国時代」の幕開けだろうか。新スタートの水木ドラマを率いる女優たちの存在感が注目を浴びている。久しぶりにテレビドラマに戻ってきたコン・ヒョジン、パク・ミニョン、ソン・ユリの3人が対決するというだけでも、視聴者はどのチャンネルを見るかでうれしい悲鳴を上げている。口火を切るのはMBC『最高の愛』のコン・ヒョジン。11日にKBS第2『ロマンスタウン』のソン・ユリが加わり、25日にはSBS『シティーハンター』のパク・ミニョンが参戦する。中国の春秋戦国時代に絶対的な強者はいなかったが、水木ドラマ戦争時代は勝者が決まるはず。スポーツ朝鮮エンターテインメント・チームの記者10人にアンケートを行い、3人の「戦闘能力」を比べてみた。

■『最高の愛』コン・ヒョジンに「最高の期待」


 4日にスタートしたMBC『最高の愛』が話題だ。アイドルグループ出身だが今は好感度ゼロのタレントというヒロインを演じるコン・ヒョジンの自然な演技は『パスタ~恋が出来るまで~』に続くヒットを期待させる。アンケート調査の結果も同様だ。好感度・演技力・役になりきっているかを示すキャラクターシンクロ率・これまでの作品のヒット指数、カップル指数の5項目全てで高得点となった。特に、キャラクターシンクロ率が高く評価されているのは、コン・ヒョジンの演技力が認められているためだ。その評価を反映し、この2部門の点数が高くなっている。ただし、『パスタ』で見せたキュートで愛らしいイメージが今回の作品でも全く同じなら、既視感からキャラクターの魅力が半減する恐れもある。つまり、コン・ヒョジンの「最大の敵」はライバルドラマの女優たちではなく、自身の前作『パスタ』ということだ。

■『シティーハンター』パク・ミニョンは「ヒットの女王」


 パク・ミニョンの選球眼はなかなかだ。1・2作品を除けば、出演した作品は全て比較的いい成果を収めている。『思いっきりハイキック!』『I am Sam~アイ・アム・セム~』『トキメキ☆成均館スキャンダル』がそうだ。出演した映画作品だけを見れば、「ヒットメーカー」と呼ばれるのに十分なことが分かる。アンケートでもヒット指数の点数が高い。そして、『トキメキ☆成均館スキャンダル』で男装したヒロインを演じ、日を追うごとに演技力をつけたことも高く評価された。『シティーハンター』でパク・ミニョンが演じるのは重要なカギを握る役だ。復讐(ふくしゅう)と社会正義という重い背景を背負ったイ・ミンホ演じる男性主人公が、パク・ミニョン演じるキム・ナナにより変化していく。その変化を視聴者に理解してもらうには、キム・ナナという人物が強い説得力を持っていなければならない。パク・ミニョンの肩に、かつてないほどの重圧がのし掛かっているのはそのためだ。

■『ロマンスタウン』ソン・ユリは「女神の帰還」


 いまだかつてこんなに美しい家政婦がいただろうか。『ロマンスタウン』で久しぶりにテレビドラマに出演するソン・ユリは、その名前だけで人々の関心を集める。アンケート調査に現れた高い好感度がそれを証明している。映画『うさぎとリザード』以来2年ぶりの女優活動ということで期待も高い。さらに、ロトくじで100億ウォン(約7億4000万円)が当たった家政婦という前代未聞のキャラクター設定も、ソン・ユリのドラマ復帰をサポートしてくれそうだ。キャラクター設定がはっきりしていればしているほど、視聴者に強い印象を植え付ける可能性が高い。ただし、ほかに比べ演技力の評価が低いのが問題だ。本人も演技力に関する悩みを告白したことがあっただけに、これまでのブランクを埋められるような「秘密兵器」が必要だとの指摘もある。

キム・ピョヒャン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース