インタビュー:チョン・リョウォン「夢は薬剤師だった」


 チョン・リョウォンが「夢は薬剤師だった」と語った。アイドル歌手から女優に転身し、今は30代の中堅芸能人だが、当初は自分が歌手になるとは夢にも思わなかったという。

 チョン・リョウォンは小学校から二十歳までオーストラリアで生活した。歌手になったのは本当に偶然だった。「“白い雪を見たい”と思い、洋服2着だけを持って韓国に来ていたところ、Chakra(シャクラ)のメンバーにキャスティングされました。それで突然、レッスン生生活で忙しくなりました。スキー場へ行って雪を見ようと思いましたが、韓国に来てから今までちゃんと行ったことがないですね。音楽番組に出演するために行ったことがあるだけです」。

 10代のころ、チョン・リョウォンは薬剤師になりたかった。しかし、大学の専攻は全く違う国際貿易だ。「薬学部に行くには成績が足りなかったんですよ(笑)。それで国際貿易を専攻しましたが、今もし、薬剤師をしろとか国際貿易専攻者として会社に通えと言われたら、まともにできていないと思います。ハハハ」。

 キリスト教信者のチョン・リョウォンは「やはり神様が女優という職業をわたしに下さったと思います。歌手としてステージに立っていたときも、“わたしが一番好きなのは、これではない”と感じていました。薬剤師も、大学の専攻である国際貿易も、歌手も完全にわたしのものではなかったのです」と語った。

 女優が天職だと感じたのは、2002年に放送された初の朝ドラマ『サクソホンと大福もち』のときだった。「ジュヒョン先輩が、“君は歌手ではなく、女優をやりなさい”とおっしゃってくださいました。その言葉を聞いて、感情演技をしましたが、“本当に息をしているな”という気がしたんです。その後、本当に演技をすべきだと思いました」。

 自分が望む道を探せたことを彼女は真空掃除機とアイロンに例えた。「自分は一生アイロンだと思っていたけど、40-50代に真空掃除機だということを知るかもしれないじゃないですか。ところが、自分の意志とは関係なく、このように早い時期に真空掃除機として生まれたということを知れたのは、本当に不思議です。わたしが信じる神様が、完ぺきにわたしの人生を設計してくださったという気がするので、幸せです」。

イ・イェウン記者
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