インタビュー:G-DRAGON「僕は過大評価されている」(中)


-韓国のアイドル養成システムについてどう思う?

 「今22歳だが、人生の半分を(レッスンだけで)過ごしたと思う。10年かけて築いた塔は崩れるのに10年かかり、5年かけて築いた塔は崩れるのにも5年かかると思う。僕は10年かけて築いてきたから、10年は行くだろうと考えてやっている。歌手はどこかへ行き、誰かがポンと打つと(音楽が)出てこなければならない。そうなるためには、4-5年間は1日も欠かさず練習しなければならない」

-勉強は嫌いだった?

 「学校の勉強も大切だと思う。信じてくれるかどうか分からないが、僕は勉強ができなくはなかった。事務所は、学校で中間テストや期末テストがあると、その結果を見て、一定の点以上取れなければ翌週のレッスンに出られないようにした。僕がその基準をクリアできなかったとことは一度もない」

-G-DRAGONにとって音楽とは?

 「音楽は『自分』だ。ほかに説明のしようがない」

-いい音楽、素晴らしい音楽を定義するとしたら?

 「心を動かす音楽だ。歌が上手でなくても、聞く人の心を動かせれば立派な音楽だ。彼女と別れた人が屋台で焼酎を飲みながら歌う歌でも、通りかかった人がそれを聞いて悲しんだら、それも立派な音楽だ」

-ヒップホップ、R&B、エレクトロニカといったさまざまなジャンルの中で、一番魅力を感じているのは?

 「今もまだヒップホップだ。生意気かもしれないが、ヒップホップをしていた人たちは、クラシックでもロックでもモダンでも何でもできると思う。ヒップホップには決まったルールや枠がないからだ。だから、言い尽くせないほどいろいろなものがたくさん出てくるのかもしれない」

-作曲する時、一番大切に思っていることは?

 「新しいフィーリングだ。歌詞やテーマを考えるよりも、久しぶりにBIGBANGを見るファンの立場になって、BIGBANGに一番よく合うものが何かを念頭に置いて作業している」

-BIGBANGの曲をほとんど1人で作っている。そのためか、同じような曲が多い気もする。「自己複製」が心配になることは?

 「正直なことを言えば(心配は)ある。作曲家にとって避けて通れない課題の一つだ。僕はインスピレーションを受けたらすぐに曲が書ける方だった。だが、これからはそうはできない。いや、そうしないようにする。最近は曲を早く書いても、手直しを繰り返す。以前は自分1人で聞いて評価したが、これからはほかの作曲家・社長・友達・マネージャーに聞いてもらい、検証してもらう」

-2009年のソロナンバーの歌詞に下品な言葉や女性の拉致を連想させる歌詞があり、青少年有害判定を受けた。

 「若い人たちは、自分たちが言いたいことを僕が代弁し、彼らが夢を見ている所に僕が先に着いたから、僕のことを好きになったようだ。それなら、僕はその同年齢の若い人たちの考えをありのままに歌で伝えなければならない。アメリカでは3-4歳の子どもでも平気な言葉なのに、韓国人の情緒的には少し早かったようだ。今は(卑語などは)使わないようにしている。折衷点を見つけなければならないだろう」

-以前、インタビューで「G-DRAGONと言えば色眼鏡で見る人もいる」と言っていたが。

 「最近は、半分は(色眼鏡を)かけなくなったようだ。以前は服も派手で、扇情的な言葉が書かれたものを着ていたし、社会的に『ん?』と思われるような言葉をたくさん使っていたからだろう」

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