― 人気作への出演に対するプレッシャーはありますか。
「初めてこのお話をいただいた時、すぐに決める事ができなかった理由は、やはり負担が大きかったからでした。その後、周囲の方からの後押しもあって出演することになり、前回の韓国版を見たのですが、そこに出演されていたクァク・ソンヨンさんと共演できると知り、大きかった負担感が減ったように感じました」
― 前回イ・シン役を演じられたユノさんとキュジョンさんの違いは。
「ユノさんは、僕より男らしくカリスマのあるタイプでしたので、僕は逆に身近さを感じながらも、時々生意気なシンを演じたいと思っています」
― 『宮』は、シンとチェギョン、そしてユルの三角関係がポイントですが、例えば友達と同じ女性を好きになってしまったらどうしますか。
「僕は、普段は言葉数も少なく譲ることも多いのですが、好きな女性に関しては手を引くことは絶対にできないと思います。必ず、自分のものにすると思います!(笑)」
― シンはチェギョンに対する愛情表現がとても下手なのですが、実際のキュジョンさんはいかがですか。
「ああ…恥ずかしいですね(笑)。僕は好きな女性ができたら、はっきり表現する方です。永遠にというのは自信ないですが、まだ若いので永遠の愛なんて意識していない分、好きな女性がいたら後悔しないようにいい思い出を作ろうと頑張って表現しますね。また僕の場合、遠回しに表現するのではなくダイレクトに表現します」
― 京都の公演ということで、何か特別に準備していることはありますか。
「日本の京都で公演が行われるということで、今までにはない新しさも感じますし、緊張もしています。これから練習に入るのですが、しっかり準備しようと思っています。また、僕自身京都が好きです。以前、旅行で訪れたこともあって、また行きたいと思っていました。そして今回、このような素敵な公演で実現できうれしいです。たくさんのお客様が見に来てくださるといいな」
― 今回、俳優として新しいスタートを切ったわけですが、今後も演技の道を歩む予定でしょうか。また、どのような作品に挑戦したいですか。
「そうですね。やっていきたいという気持ちはあるのですが、もっと準備が必要です。今は多くの姿をお見せするというより、とにかくたくさん練習して準備することに重点を置きます。ですが、僕が今までやって来た音楽を捨てるつもりはありません。歌を出す計画もあります。少しの間、演技する僕の姿を見ていただいて、その後の音楽活動に期待してくださるととてもありがたいです。今後は、もちろん良い作品に出演したいですが、今はミュージカルに没頭したいですね。その後の計画は少しずつ決めていけたらと思っています」
皇太子イ・シン役にキム・キュジョン、シン・チェギョン役には韓国公演に引き続きクァク・ソンヨンが抜てきされた『ミュージカル 宮』。伝統美を活かした豪華な衣裳と、コミカルなストーリー展開、ヒップホップダンス・バトルなど見どころ満載で、演出、舞台デザインも一新、パワーアップして6月11日より7月1日まで、京都・南座で上演される。スケジュール、チケット購入などの詳細は公式サイト(http://www.musical-k.com/)で。
ソウル=野崎友子通信員