■さらに深刻化する違法ダウンロードの現実
観客の多くは「映画館で映画を見るのが一番いい」としているが、インターネットで映画をダウンロードする人も急増していることが今回の調査で分かった。合法的な映画有料ダウンロードサイトはほとんどなく、あっても利用実績は微々たるものだ。それだけ違法ダウンロードの問題が深刻化しているということだ。
今回の調査によると、映画の鑑賞方法として、インターネットのダウンロードは映画館(66.1%)に次ぐ2位(27.7%)で、07年調査の13.1%に比べると14.6ポイント増えている。一方、ケーブルテレビチャンネル(14.5%→4.2%)やビデオ・DVD (9.6%→1.1%)などの「オールドメディア」を好む人は大幅に減った。マックス・ムービーのキム・ヒョンホ室長は「映画館で映画を見たいと思う人が4年前の61.0%に比べ小幅ながら増えているのは、デジタル上映や3D映画など上映施設が発展しているおかげだろう」と話している。
「韓国映画最大の問題点」としては、脚本の完成度(51.8%)という回答が最も多かった。韓国人の観客は、映画の要素のうちストーリーを最も重視していると思われる。そのほか、資本の弱さ(28.5%)、技術力(8.6%)、監督の演出力(6.0%)、俳優の演技力(5.1%)などが挙げられた。
●マックス・ムービー会員が電子メールで回答
今回の調査は、映画前売りチケットサイト「マックス・ムービー」(maxmovie.com)を通じ、計2万2362人が、先月30日から今月5日まで電子メールで回答を寄せる形式で行われた。無作為に選ばれた人々ではなく、映画館での鑑賞経験がある会員を対象としているため、一般の世論調査に比べ映画の人気度や鑑賞の傾向を最も正確に把握できると評価されている。