沈黙破ったソテジ「慰謝料は望み通りの額を払った」


 ソテジ(39)が口を開いた。

 女優イ・ジア(33)に慰謝料・財産分与訴訟を起こされたソテジは「結婚して2年9カ月後の2000年7月に結婚生活を終えた。06年1月にイ・ジアが1人で米国の裁判所に離婚申請をしたときに離婚合意書を書いてやり、慰謝料も全て支払った」と語った。ソテジは具体的な慰謝料の額については明らかにしていないが「(イ・ジアが)望んだ額を全額支払った」としている。また「離婚時に作成した合意書は、韓国の裁判所に既に提出した」と語った。「韓国の裁判所」とは、今回の訴訟を担当しているソウル家庭裁判所の家事第3部を意味する。さらに「裁判所が離婚判決の原本を提出するよう求めたため、米ロサンゼルスの裁判所に判決文を発行してもらい、提出した。判決文のどこにも『09年2月に効力発生』という内容はなかった」と語った。

 ソテジとイ・ジアの間に離婚合意書が存在し、慰謝料支払いの事実まで証明されたとすれば、イ・ジアにとっては決定的に不利な資料になるものと見られる。訴訟の事実が報じられた直後、ソテジが周囲の人々に「心配しないで」というメールを送ったことも、こうした意味によるものと解釈できる。

 現在米国に滞在しているソテジは、自身に近い主な人物数人にこうした事実を最近明らかにした。本紙が確認を求めようと取材したところ、これらの人物は「ソテジはイ・ジアと結婚・離婚した事実を認めており、突然の慰謝料・財産分割請求訴訟に困惑している」と語った。

 ソテジに近い人物によると、1996年に芸能界引退を宣言し、米国に渡ったソテジは、翌97年10月に現地で知り合ったイ・ジアと結婚、2000年7月に別れた。このとき、法的な離婚手続きを取らなかった理由については分かっていない。ある関係者は「当時は韓国復帰を目前にしていた時期だったため、裁判所に離婚を申請する余裕がなく、放置した。2人とも離婚を既成事実として受け入れていた状況だったため、正式な手続きは特に気にしていなかったようだ」と話す。事実、ソテジはイ・ジアと別れてから1カ月後の00年8月に韓国へ戻り、6枚目のアルバム『ウルトラマンだ』をリリースしている。

 ソテジが00年7月を別居時期と明らかにしたのは、ソテジのその後の行動とも一致する。1カ月後の00年8月に米国から1人で帰国、6枚目のアルバムのプロモーション活動を終えた後の01年4月に日本へ渡っており、04年1月に7枚目のアルバムを出すまで主に日本に滞在していた。当時、ソテジの日本での生活をサポートした人は「奥さんはもちろん、彼女でもいればすぐに分かるほど、四六時中ソテジと一緒にいた。少なくとも00年の音楽界復帰後から04年までは、ソテジに奥さんや彼女はいなかった」と話している。

 本紙は、ソテジとイ・ジアがそれぞれ裁判所に提出した書類について聞こうと、法務法人「パルン」と「ス」(ソテジの訴訟代理人)を訪れ取材を試みたが、双方とも全く応じてくれなかった。

 ソテジは、自身の結婚・離婚をめぐるこのほかの数々のうさわについて、一切言及していない。見解の発表時期はもちろん、発表する予定があるかどうかさえ確認できなかった。ソテジに近い人物の1人は「見解を発表するにしても、裁判の結果が出た後になる可能性が高い」としている。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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