― 『トキメキ☆成均館スキャンダル』では「俺はク・ヨンハだ」というせりふが有名になりましたが、アドリブですか。
「いいえ。台本通りでした。この作品の作家さんは、本当にセンスがあるせりふを書いてくださって、とても感謝しています。特に好きなのは、もちろん『俺はク・ヨンハだ』です。使いやすい言葉で、このせりふのおかげでCMも撮ることができました(笑)。ですが、このせりふはただの流行語というのではなく、シーンごとに感情が違いました。ただ軽い感じで言う時だけではなく、例えばハ・インスに対しては勇気を出して、『これ以上ふざけた真似はするな。俺はク・ヨンハだ』と言ったように、さまざまな意味をもっていて、面白いと感じました」
― ほかに、気に入っているせりふはありますか。
「一番思い出に残っているせりふは、最後の回でコロに向かって…このシーンでは笑っちゃいそうだったのですが、『俺のいる場所はここか』というせりふがあって、撮影中は嫌だったのですが、今思うと記憶に残っていて面白いです。何か余韻が残っているみたいで。でも、撮影中は本当に…(笑)。そうでなくても、ゲイだという噂もあったりしたので(笑)」
― 年末の授賞式で、コロを演じたユ・アインさんとのカップル賞を受賞しましたが、どんなお気持ちだったのでしょうか。
「『男男カップル』に関しては複雑な気持ちでした。授賞式で候補にあがっていたのは知っていたのですが、僕自身が授賞式のMCを務めていたので少しは予想していました。ユ・アインさんは全然知らなかったようですが(笑)。ファンの方たちが楽しんでくだされば、それが一番なのでいいんですが、受賞はどうかなあ。実際、僕たちのカップルは何もなかったので(笑)。それに、舞台の上ではユチョンさんはミニョンさんと、チャンヒョクさんはイ・ダヘさん、と皆さんきれいな女優さんと立っていたのに…僕はヒゲもそってないアインと一緒なんて…(笑)」
―「花の4人集」の中では、唯一ラブラインがなかったのですが、それについてどう思いましたか。
「正直、がっかりしましたね。初めは、シノプシスにヒョウン(ソ・ヒョリム)とのラブラインがあると書いてあったので、そのつもりで撮影に入ったんですよ。ですが韓国ドラマは、面白い要素が生まれたらそっちを優先するので、残念な結果でしたが、僕が現実を素直に受け入れる方なのですぐにあきらめて、よりク・ヨンハという人物に集中するようになりました。僕はただ楽しんで撮影したわけではなく、真剣にやりました。ですので、今はラブコメディーをやっています。相手役がハン・イェスルさんで、今とても幸せです(笑)」
―ソン・ジュンギさんは成均館大学の学生ですが、自分の学校にゆかりの作品に出演した感想は。
「学校側はとても喜んでいますね。宣伝になったので(笑)。最近は映画の撮影であまり出席していなかったのですが、数日前に学校に行ってきました。その時教授から、『昔の成均館には毎日通って、うちの大学にはあまり出席しないのか?』って怒られました(笑)。でも、何だか誇らしい気分ですね」
DVD『トキメキ☆成均館スキャンダル<完全版>』(発売・販売元:カルチュア・パブリッシャーズ)は2011年4月20日より、TSUTAYAでのみレンタルがスタートした。4月22日、DVD-BOX1&2(発売元:カルチュア・パブリッシャーズ 販売元:東宝)が発売になる。
ソウル=野崎友子通信員