インタビュー:2NE1に聞く「実力より人気先行では?」


 女性4人組のヒップホップ・グループ2NE1(トゥエニィーワン)は、今もあの時のことを思い出すとゾッとする。テレビ朝日系の音楽番組『ミュージックステーション』に出演するため9日に東京入りした2NE1だが、生放送まであと約5時間という11日午後2時46分ごろ、今回の東北地方太平洋沖地震を経験した。メンバーのCL(シーエル)は「生放送前、ホテルに滞在していた時に地震が来ました。地面が揺れて、本当にグラッと来ました」と当時の状況を説明した。

 幸いにメンバーにけがはなく、無事帰国できたが、日本デビューは延期された。その代わり、来月からの韓国での活動準備でさらに忙しくなった。

-2NE1のステージを見ると、「よく遊んでいる」という印象だが、これはレッスンの成果?

「作られた姿ではありません。普段は物静かな性格ですが、ステージに上がるとそういう感じになります。隠れた、抑えられていた感情が自然と出るようです」

-実力以上に人気が出ていると思う?

「その通りです。わたしたち4人だけではできないことです。いい音楽やおしゃれなコーディネート、スタイリングで人気をいただいていると思います。プロデューサーやスタイリストなど今周りにいる方々に出会えて良かったです。そうした方々がわたしたちをステキに見せてくれます」


-少女時代などセクシー系のガールズグループが多いが、2NE1はセクシーになりたいと思わない?

「基準が違います。わたしたちなりに、いろいろやってみました。『Fire』のような曲が強いイメージだとすれば、『I Don't Care』はキュートな曲。『Can't Nobody』はセクシーがコンセプトでした。ただ、セクシーの基準が違います。はっきり言って、レースが付いているとか、女の子らしい服はほとんどありません。そういう服を着ると自信がなくなります。パンツのほうが楽。もちろん、脚がきれいな一人(BOM〈ボム〉)を除いてね(笑)」

-10代たちのトレンド・リーダーだ。責任感も大きい。

「たまにはやんちゃをしたり、新しいチャレンジをするのが好き。わたしたちがうまくできること、したいことを優先します。でも、大勢の方々、特に若いファンのことを考えると、過度に過激なことは避けなければ、と思っています。一歩後ろに下がる必要があると思う時もあります」

-新曲をリリースするたびにファッションが話題になる。

「そう言われると『そんなことないのに』と思います。ファッションはとても好きですが。ライブの時、私服もよく着ます。スタイリストに積極的に意見を言いますが、自分のことは自分が一番よく知っているからです」

-芸能人を夢見る10代に声をかけるとしたら?

「好きなことをするべきです。それが必ずしも芸能人ではなくても、どんな仕事でも好きなことをするのが大切です。

それから、自分自身を信じてください」

イ・ジョンヒョク記者
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