インタビュー:『成均館スキャンダル』パク・ミニョン「嫌われキャラから脱した」(上)


 『トキメキ☆成均館スキャンダル』で「花の4人衆」の中の紅一点、キム・ユンシクことキム・ユニを演じたパク・ミニョン。同ドラマはエリートぞろいで国の未来を背負う学び舎「成均館」での若者の夢や友情を描く青春フュージョン時代劇だ。

 男のふりをして「成均館」に入り、ユチョン演じるイ・ソンジュンと引かれ合うようになるが、「男」であるために互いにその気持ちをあからさまに出来ず…。そんなヒロインを魅力的に演じたパク・ミニョンにユニへの思い、共演者とのエピソードなどを聞いた。


―『トキメキ☆成均館スキャンダル』に主演することに負担はありませんでしたか。

 「最初から、自分の本当の姿を見せることができる作品だと感じました。今まで出演した作品では、わたしのイメージがあまり良くなかったように感じていました。これまではどちらかと言うと女性から嫌われるようなお姫様的キャラが多く、ユンシク役を演じて、全く違ったイメージを皆さんに持ってもらえるかと思いました。それに、今まで演じてきたどの役よりも、自分の本当に姿に近いキャラクターだという確信がありました。シノプシスを読んだ時点で、この役をうまく演じられるという自信がありました。決まってからも、作家さんたちから安心したと言っていただけましたし、役作りの時も無理やりキャラクターを作ったという感じは一切ありませんでした。自分が感じるままに演技すれば大丈夫だろうと思っていたので、演技に対する負担感は全くなかったです」


―女性らしさを隠して、男のふりをする役どころでしたが、苦労した点は。

 「男らしい演技で特に苦労した事はありませんでした。ただ、撮影初期でまだキャラクターが確立していなかった時、どうすればほかの男装したキャラクターたちとの違いを出せるだろうかと悩みました。今までの男装した女の子を素材にしたドラマと同じように見せたくなかったんです。ですが、男装というポイントよりも、主人公が夢をかなえていくために努力するという部分に集中して演技してみたら、男らしく演じる事への心理的な負担感はなくなりました。

 唯一大変だったのは、胸を隠すさらしを一日中巻いていなくてはならなかったことです。苦しくて体重も落ちたほどですが、そういう体力的な部分以外はむしろ楽でしたね。別にキレイでいなくてもいいので、メークやヘアの時間も短くて済んだのがとても良かったです(笑)」


―共演者が男性ばかりでしたが、その点で気を遣うことなどはありましたか。

 「楽でした。皆さん『弟』のように扱ってくださいましたし(笑)。撮影監督やスタッフの皆さんは、むしろ男の姿の時に少年みたいだとかわいがってくださいました。時々、私服でいると『早くユンシクを連れて来い』『ユンシクの方がいい』と言われました(笑)。初めはきっと大変だろうと思ったのですが、いざ撮影に入って見ると、とても楽で男性たちの間にいることに対して負担だと感じることもなく楽しかったですね。時々女の姿のシーンがあると『女性らしい』『華やかだ』と言ってもらえたりして、気分も良かったです」



ソウル=野崎友子通信員

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