インタビュー:キム・スヒョン「一生俳優を続けたい」(上)


 2月28日に最終回を迎えたドラマ『ドリーム・ハイ』(KBS第2)は、ソン・サムドン(キム・スヒョン)が韓国を代表する世界的なスター「K」として、グラミー賞に輝く姿を見せて幕を下ろした。放送中、ベールに包まれてきたスター「K」が公開された瞬間だった。そして俳優キム・スヒョン(22)がスターの仲間入りをした瞬間でもあった。

子役から主人公格の俳優へ…「同年代の人たちとの共演、運がよかった」

 キム・スヒョンは『ドリームハイ』に出演するまで人気子役だった。2007年、シチュエーションコメディー『キムチ・チーズ・スマイル』(MBC)でデビューした後、翌年の学園ドラマ『ジャングルフィッシュ』(KBS第2)までは特に注目を浴びることはなかった。

 キム・スヒョンは2009年、『クリスマスに雪は降るの?』でチャ・ガンジン(コ・ス)の子ども時代を演じ、注目を浴びた。ドラマの前半、数話しか登場しなかったが、女性視聴者は強い関心を示した。さらにSBSの創社特集ドラマ『父の家』で、チェ・ミンスの息子役として反抗的な演技を好演、視聴者に「さすがキム・スヒョン」とうならせた。最近出演したSBSドラマ『ジャイアント』では「主人公の子役を演じるのにキム・スヒョン以上の俳優はいない」という評価を得たほか「キム・スヒョン・ブランド」を確固たるものにした。

 そのため、今回のドラマはキム・スヒョンにとって挑戦でありチャンスだった。

 「本当は怖かった。一つの作品を最初から最後まで演じるのは今回が初めて。かなり大変だったというのが本音。でも、同年代の俳優たちと演技することができたのは幸運だった。つらいときは互いに励まし合って頑張った。一緒に苦労した皆には本当に感謝している」

 キム・スヒョンは「運がよかった」と謙遜(けんそん)するが、今回の「成功」は「血のにじむような努力」があったからこそ可能だった。芸能人志望生たちの物語を描いたドラマ『ドリーム・ハイ』は劇中、歌やダンスなどさまざまなパフォーマンスの連続だ。視聴者としては楽しいが、出演者にとっては「苦難の連続」だったというわけだ。特に、今回共演した2PMのテギョン、ウヨン、Miss Aのスジ、T-araのウンジョン、そしてIUまで、キム・スヒョン以外は歌やダンスの実力あるアイドルたちだったからだ。



「昨年夏からJYPで本当の練習生のように歌とダンスのレッスン、歯を食いしばって努力」

 「昨年夏からJYPエンターテインメントで実際の練習生のように過ごした。デビューは07年にしたけれど、演技とは違い、本格的な歌とダンスは新人だから。ほかの出演者に遅れを取ってはならないと思い、本当に歯を食いしばって頑張った」

 キム・スヒョンは歌やダンスの練習と同時に、劇中ソン・サムドンが使用する「方言」をよりリアルなものにするため「方言の練習」も怠らなかった。あまりにも方言がうまかったため、キム・スヒョンの故郷はどこなのかという質問がインターネット上で飛び交ったほどだ。キム・スヒョンは生まれも育ちもソウルだという。

 キム・スヒョンはドラマの放送前に行われた制作発表会で「『ドリームハイ』を通じてすべてのことを成し遂げたい」と話した。実際にすべてのことを成し遂げることができたのだろうか。

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