■ミュージカル俳優になるのが願い
「芸能人としてデビューする前から、ミュージカルを必ずやりたいと思っていた。影響を受けたのが、まさにオ・マンソク先輩が出演していた『キム・ジョンウク探し』だった。だから自分がこの舞台に立つなんて、夢のようだった」。
実は、ユナクの出演は簡単な決定ではなかった。日本で新韓流スターとして地位を固めつつある超新星のリーダーとして、ミュージカルの稽古時間を作り、週に2、3回舞台に立つのは簡単ではなかった。しかし、ミュージカル俳優の夢を持つきっかけとなった『キム・ジョンウク探し』という作品だけに、チャンスが舞い込んで来た時、ユナクは必ず舞台に立ちたいと思ったという。
幸い、所属事務所はユナクの夢に投資するとの決断を下し、同ミュージカルのスタッフやほかの出演者も協力してくれた。ミュージカル俳優としては初心者だが、アイドルグループ超新星のリーダーとして数百回舞台に立った経験と、テレビなどで演じた経験を生かし、しっかり稽古した。
実際に舞台に立つと、演技よりミュージカルの歌唱法に適応できていないことが分かった。歌唱力を誇るより、感情を込めて歌うことに力を入れた。そうしてユナクは初公演で大きなミスなく、無難にデビューを果たした。
「初公演を見た超新星のメンバーがすごく驚いていた。劇中、初恋の人探し事務所のチョン・ユナクのように、コミカルな姿をメンバーの前で見せたことがなかった。グループのリーダーなので、メンバーの前ではいつも強い姿でいたから。それでも僕がミュージカル俳優の夢をかなえるのを見て、ほかのメンバーもすごく刺激を受けていたようだ」。
■『アイーダ』の男性主人公を演じてみたい
ユナクはミュージカル俳優として、自分に足りないものが何か分かっていた。しかし、努力してベストを尽くせば、不足している部分や弱点をカバーできるという確信も持っていた。
その理由は、華やかにデビューしたが、すぐに自ら「挫折」というほどの状況に直面し、日本で再起した超新星のメンバーとしての誇りがあるからだ。また、ひたすら信じて応援してくれる韓国や日本のファンも、ユナクには心強い支えとなった。
「こうしてミュージカル俳優としてデビューしたので、それに恥ずかしくない実力をお見せできるよう頑張りたい。そして、いつかミュージカル『アイーダ』でラダメス将軍役を演じ、ファンにミュージカル俳優としても認められる日が来るよう、努力するつもりだ」。
ユナクは4月以降、日本でのスケジュールの関係で、出演回数が変更するかもしれないが、できるだけ『キム・ジョンウク探し』の舞台に上がると約束した。
今回の『キム・ジョンウク探し』にはユナクのほか、ミュージカル俳優キム・ジェボム、ソン・ドゥソプ、クァク・ソニョン、チェ・ジュリらがキャスティングされている。