電話1本で注文可能、韓国の人気軽食(下)

もち米揚げパン、論山「テヨン餅店」

 論山の住民から絶大な支持を得ている店。25年にわたり、餅屋の看板を掲げているテヨン餅店のメニューは大福と揚げパンのみ。

 これらはそれぞれ違う時間帯に店頭に並ぶ。午前11時から午後2時までは大福を販売し、午後2時から5時までは揚げパンだけを販売している。お取り寄せでは、これら二つを1度に味わうことができる。

 箱に一列に並べられた揚げパンは、見ているだけで満腹になる。一般的な揚げパンに比べ2倍以上長い。砂糖を控えめにしているため、一口食べたときに少し甘みが足りないと感じるかもしれない。しかし、焼き立てのパン以上に柔らかく、電子レンジで20~30秒ほど温めるだけで、揚げたてに近い味になる。

 大福に入ったあんこも甘さ控えめで、何度食べても飽きない味だ。歯にくっ付かない程度にモチモチした食感で、後味がさっぱりしているため、いくらでも食べられそうだ。大福6個3000ウォン、揚げパン2個2000ウォン(約150円)。3万ウォン(約2200円)以上購入の際は、お取り寄せ可能。送料4000ウォン。

昔ながらの蒸しパン、金堤市「昔の田舎蒸しパン」

 30年間、手作りのギョーザと蒸しパンだけを作り続けてきた店。野菜入りとあんこ入り蒸しパンの二種類だ。あんこ入りの蒸しパンには、つぶあんがたっぷり詰まっており、小豆のいい香りがする。一口ほおばると、口の中で溶けるような食感で、あんこを包んでいるパンも美味しい。モチモチしており、外側のパンだけ食べても美味しい。甘さ控えめのため、甘いものが苦手な人でも美味しく食べられる。

 野菜入り蒸しパンは、ごく一般的に見る素朴な蒸しパンという感じ。ただし、たっぷり入った具材が主人の気前の良さを物語っている。揚げギョーザはさっぱりしていて、中身もあっさりした味だ。蒸しパンは蒸し器で15分、ギョーザは10分程度温めて食べるとよい。あんこ入り蒸しパン20個7000ウォン(約510円)、野菜入り蒸しパン15個6000ウォン(約440円)、手作りギョーザ10個3000ウォン。1万5000ウォン以上購入の際は、お取り寄せ可能。送料4000ウォン。

辛さ逸品、釜山「元祖凡一洞メトック」

 トッポッキ(もちの唐辛子みそいため)と言えば釜山名物の一つ。食堂の名前にもそんな雰囲気が漂っている。メトックは「辛いトッポッキ」の略語。

 メトックの赤さは、ほかのトッポッキの赤さを超える。ところどころに見える大粒のコショウが嗅覚を刺激する。見た目と香りだけで、その辛さが尋常ではないことが分かる。

 口に入れると、最初はそれほど辛くない。しかし徐々に舌を刺す辛さは強烈で、涙や鼻水が同時に出てくる。あまりの辛さに唇まで痛くなるほど「辛さの代表格」といえる。辛さの秘密はもちろん内緒だが、店のオーナーは「ありとあらゆる唐辛子を使っている」とだけ教えてくれた。

 餅一つ一つが太くて長いため、1本単位で購入可能。電子レンジで2分30秒程度温めて食べるとよい。メトック1本400ウォン(約30円)、揚げギョーザ(1人前4000ウォン)、おでん1本500ウォン(約36本)。配達は1万ウォンから。送料4000ウォン。

◆フードスタイリング=ジュニス・フード&デコ

キム・ウソン記者 , チョン・ジイン・インターン記者 , 写真=ユ・チャンウ記者
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