チャン・ジャヨン事件:「性的接待強要された」

自筆手紙発見で再捜査なるか


 SBS『8時のニュース』は、2009年3月に自殺した女優チャン・ジャヨンさんの自筆の手紙50通を入手、「チャンさんは生前、31人に対し『性的接待』を100回以上行った」と報じた。チャンさんは人気ドラマ『花より男子~Boys Over Flowers』などに出演していた。

 6日に放送された『8時のニュース』によると、チャンさんは05年から自殺の直前まで、日記形式の手紙を知人に送っていた。手紙には、07年以降、酒席での接待や「性的接待」についての言及が増え、芸能事務所・制作会社・金融機関、メディア関係者31人の実名が明かされている。また、手紙にはチャンさんが「悪魔」と表現した31人に対し、100回以上にわたり接待をしたという内容もあるという。

 チャンさんは当時の所属事務所代表に「違約金を払え」と脅されたため、接待場所に行かざるを得ず、1999年に亡くなった両親の祭祀(さいし=日本で言えば法事)の日に接待場所に行ったこともあるという。

 手紙には、何回も「復讐(ふくしゅう)してほしい」と書かれていたという。チャンさんが自殺に言及した手紙には「もし(自分から)連絡がなくなったとしても復讐してほしい。天からでも復讐してやる」と書かれているとのことだ。

 『8時のニュース』は、入手した手紙を公認の専門家に依頼、書かれた文字がチャンさんの自筆であることを確認したと報じた。また、「事件当時『聖域のない捜査をする』としていた警察は、手紙の存在を知りながら隠ぺいした」とし、再捜査の必要性を強調した。この手紙を保管していたチャンさんの知人は「事件当時に警察に手紙を渡そうとしたが、警察に事件の真相を明らかにしようという意志がなかったので渡さなかった」と話している。そして「警察は手紙の存在を知りながら押収・捜索しなかった」と疑問を口にした。

 「チャン・ジャヨン事件」については09年7月10日に検察に送致され、最終的な捜査結果が発表された。捜査対象者のうち逮捕1人、事前拘束令状申請1人、在宅起訴5人の計7人が司法処理され、13人は不起訴または捜査終結とされた。そして昨年11月12日、水原地裁城南支部は元事務所代表と元マネージャーにそれぞれ懲役1年、執行猶予2年、社会奉仕160時間の有罪判決を言い渡した。

イ・ヘワン記者
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