インタビュー:ヒョンビン、入隊前の心境語る(下)


 特に、『晩秋』の試写会場にファンが押し寄せ、ごった返したことについては「爆発的な人気はタン・ウェイさんのおかげ」と謙遜(けんそん)した。

 『晩秋』は昨年、釜山国際映画祭で初公開され好評を博したが、配給会社の都合で公開が延期された。その後、『シークレット・ガーデン』の人気に乗じて、2月公開が決まった。

 これについてヒョンビンは「釜山映画祭のとき好評だったので、“早く公開してほしい”と期待していた。パンは焼き立てがおいしいように、時間がたつと(映画への評価も)変わってしまうのではないかと心配したが、とにかく無事に公開されることになり、運が良かったと思う」と語った。

 ドラマに続き、映画まで大きな話題を呼んでいる中、突然の軍入隊は残念ではないだろうか。特に海兵隊を志願したヒョンビンは「最高齢の志願者」として注目を集めた。

 「自分の選択に後悔はない。同期はほとんど僕より10歳くらい若いと思うが、体力には自信がある。入隊した後、選択が間違っていたと感じるかもしれないが」と言って笑った。

 またヒョンビンは、入隊後も今までのような関心や愛が続くかということに対する不安もない。

 「すでにかなり遅いが、今がまさに望んでいた入隊時期。『シークレット・ガーデン』の余波で、一緒に仕事をした方々が残念がっているが、ブランクがあれば、また新しい一面をお見せすることができると思う」と語った。


 人気は長く続かないということもよく分かっている。ヒョンビンは「2年後は今と同じではないということをよく知っている。その後の問題は、海兵隊除隊後に考えることではないか」と話した。

 軍隊で、自分なりに充実させたい部分も多い。

 「芸能活動をするときは、多くの人との関係や外から入ってくるいろいろな話で頭の中がいつもいっぱいになっていたが、そういうところから離れて、静かに休みたいときがある。もっと男らしくなって、今までの演技や周りの人からのアドバイスを振り返り、もう少ししっかりつかみたい。演技力がアップするかどうかは分からないが、自分がもっと堂々と、何かを得たと感じられる時間になればと思う」と話した。

 入隊前、イム・スジョンと共演した映画『愛してる、愛してない』がベルリン国際映画祭のコンペティション部門に進出、同映画祭に出席することになったのも大きな名誉だ。

 ヒョンビンは「忙しいスケジュールの中でも映画祭を楽しみたい。同映画祭にマッド・デイモンが来るという話を聞いたので、必ず会ってみたい」と言って笑った。

文=チャン・ソユン記者 , 写真=キム・ジョンウク記者
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