「『平壌城』250万に及ばない結果の170万。わたしの商業映画引退を祝ってください」
映画『王の男』を手がけたイ・ジュンイク監督(51)が26日、自身の簡易投稿サイト「ツイッター」に書いた文だ。商業映画はもう作らないと宣言したのだ。イ監督はこのツイート(つぶやき)を掲載した後、テレビ番組制作のためにモンゴルに向かった。
イ監督は2005年、『王の男』で歴代興行成績2位の1230万人を動員、一躍「スター監督」になった。そのイ監督が引退を決意した直接のきっかけは、このほど封切られた『平壌城』の観客数が約170万人にとどまり、損益分岐点を超えられなかったからだ。
この作品には純制作費57億ウォン(約4億1500万円)、総制作費80億ウォン(約5億8300万円)かかっており、観客が250万人を超えなければ損失が出ると見られている。
イ監督は2008年の『あなたは遠いところに』、昨年の『雲を抜けた月のように』でも興行に失敗、「『平壌城』が最後のチャンスになるだろう」と言われていた。イ監督自身も先月、メディアとのインタビューで「今回の映画がだめなら、商業映画の監督を引退する」と背水の陣を敷いていたが、結局は興行不振に終わった。