キュートながら思い切り壊れた女優イ・ヨニは一皮むけた。
月火ドラマ『パラダイス牧場』(SBS)でバツイチのイ・ダジを演じるイ・ヨニと会った。
正直言って、記者は今まで、イ・ヨニをすました女優だと思っていた。しかし、イ・ヨニは同ドラマで、牛ふんの前に座り込み、あふれ出るビールをストローで吸うなど、大胆な姿を見せた。バツイチというキャラクターだけでも新鮮なのに、期待以上という反応だった。
「実際のわたしはすましていないのに、今まで弱く清純な役ばかり演じてきたので、実際もそうだと思っている方々もいるようです。本当のわたしに近い姿をお見せして、周りの反応もいいです」
アルバムリリースまで期待させるほどの歌の実力については「事務所でダンスやボーカルトレーニングを受けました。専門的に学ぶことができた結果だと思います」と控えめに答えた。続けて「アルバムリリースの計画? ありません」と言ってほほ笑み、「年末の授賞式で歌を歌ったし、映画の挿入歌を歌ったこともありますが、今回音楽番組『キム・ジョンウンのチョコレート』で歌った曲が難易度の高い歌だったので、反応が良かったようです」と話した。
それでは、この真っ白いようで奥深いカラーが感じられる23歳のイ・ヨニは、10年後の自分をどう描いていきたいと思っているのだろうか。ゆっくりだが、真心を込めたイ・ヨニ特有の口調で、慎重に答えた。
「ひとまず20代では、自分が持っているものを生かしながら、20代でしかできない役をやりたいです。そして10年後には、重厚で魅力的な女性になりたいと思います。安定した演技力はもちろん…」
イ・ヨニは尊敬する女優として、イ・ウンジュ(故人)とチョン・ドヨンを挙げた。落ち着いたイメージで、多くのカラーを見せてきた二人のように、イ・ヨニが今後見せてくれるであろう多彩な魅力が期待される。