インタビュー:ソン・チャンウィ「男性とのラブシーンは苦労した」(上)


 2月に東京・そして大阪でのファンミーティング開催のため来日したソン・チャンウィ。ファンミーティングでは、自慢の歌声の披露のほか、じょう舌でおちゃめなキャラで大いにファンを楽しませた。

 「オムチナ」(他人の家の良く育てられた息子の意)で人気を得た彼だが、素顔はとてもシャイで生真面目な男だった。

―いろいろな役をやってきましたが、ドラマ『美しき人生』での役柄はチャレンジでしたよね。この作品に挑んだ理由は何だったのでしょうか。

 「このドラマは家庭に関して、温かくコミカルに描いたもので、その中で僕は同性愛者の役だったんですが、初めにこの役を受けた時には、考えもしていなかった役で、ずいぶん悩みました。でも、素晴らしいキム・スヨン作家、監督に出会って、この役に挑戦してみようと決意しました」


―周囲の声、反応は気になりましたか。彼女の反応は?

 「周囲からは、特に変な目で見られるようなことはなかったです(笑)。韓国では、誰もが知っている有名な作家、監督の作品でしたので、単にドラマ上のキャラクターだからという目で、僕を温かく見てくださっていたと思います。彼女の反応は…いないので、わかりません(笑)」

―正直なところ、キスシーンとかラブシーンは大変ではなかったですか。

「同性愛者の演技ということで、慣れないことはもちろんですし、とまどいもたくさんありましたが、映画ではなくドラマだったので、ラブシーンの程度は控えめに抑えられていたし、そのように演じたように思います。でも、やはりラブシーンではお互い顔が真っ赤になってしまったり、できるだけ目を合わさないようにとか、いろいろ苦労はしました。でも、途中からは楽しくなって、テンションを上げながらやっていましたね(笑)」


―ミュージカル俳優としても大活躍されていますが、ミュージカルと映像分野と、何か取り組み方に違いはありますか。ドラマでの姿とミュージカルではまったく違う雰囲気になりますよね。

 「普段の僕の性格というのは、ドラマに似たような感じで、落ち着いていてシャイな感じではないかと思います。でも演技をする上では、特に舞台に立つ時には、キャラクターに忠実になりたいと思っています。演技の中で、性格を表現したいと思っています。ですから、別人格を見せてしまうのではないかと思います」

―初めてミュージカル『ヘドウィック』を見に行ったとき、本当にソン・チャンウィ?というほどびっくりしました。

「『ヘドウィック』に関しては、特別なキャラを作りだすために、特に舞台の上で華やかに演じるために努力しました。でも本来の僕の姿は、ヘドウィックのような姿ではなくて、本当に落ち着いていて静かで口数も少ないんです。ミュージカルはキャラクターとして演じているし、ドラマでの役が素の自分に近いですね」



東京=野崎友子通信員

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