第62回さっぽろ雪まつり「K-POP FESTIVAL 2011(GFSC Charity Premium Presents)」が11日、北海道・札幌市ニトリ文化ホ-ルにて開催された。
恒例となった「K-POP FESTIVAL」に今年参加したのは、Rain(ピ)、ソン・シギョン、Orange Caramel、TEEN TOPら旬な4組のアーティスト。
トップバッターは、メンバー全員が10代というフレッシュな次世代アイドルグループ「TEEN TOP」。メンバーらと同世代の若い熱狂的なファンの悲鳴に近い声援が飛び交う中、
現在、韓国でもヒット中の「Supa Luv」で登場。メンバーそれぞれが日本語であいさつをすると、歌って踊る姿とはまた一味違う、あどけない等身大の彼らの姿を見せた。また、デビュー曲「拍手」などで6人のそろった切れのあるダンスも存分に披露した。
次に登場したのは、アフタースクールの末っ子3人組で構成されたキュートなユニット「Orange Caramel」。デビュー曲「魔法少女」では、一緒にダンスをする会場の女性ファンの姿や、男性ファンからの太い声の声援が飛んだ。札幌の印象を尋ねられると、「前日に入った、雪景色の中の露天風呂がとてもよかった。頑張って活躍して両親を連れてきたい!」と親孝行な姿も見せた。最新曲「アイン」では衣装の早替えも見せ、会場は驚きと興奮で盛り上がった。
3番手は、ソン・シギョン。「君は感動だった」を歌いながら、ゆっくりと登場。澄みきった空のようにさわやかで、清らかな温かみのある歌声に、会場のファンはうっとり。また、トークでは低く甘い声で「自分は、韓流というカテゴリーとはちょっと違うところにいると思う。韓国人だ、日本人だ、中国人だ、といった分け方とするのではなく、ただ単純に歌のうまい歌手だと言われるようになりたい。真心をもって歌えば、言葉がわからなくとも通じるものだと思う」と、アーティストとしての自信と自覚を明確にする姿がとても魅力的だった。
そしてラストを飾ったのは、韓国が誇るスターRain(ピ)。一段高くなった舞台左手から、Rainが登場すると、割れんばかりの大声援が飛び、会場は一気にヒートアップした。「It’s Raining」「Touch Ya」「一日も」と3曲立て続けにRainワールドが展開。ダンサーを従え、踊り歌う姿は正に王者の貫禄。切れのあるダンスと歌で会場中を魅了した。
トークでは、「北海道は3回目です。ラーメンがおいしいですね」と笑顔を見せながら、「昨年から映画『赤いマフラー』の撮影など、非常に忙しい日々を過ごしていますが、今回、アジア地貧困地域の子供達を支援する素晴らしいイベントと聞き、駆け付けました。このような意義あるイベントに招待して頂き光栄に思います」と話した。
その後、「Rainism」「君を掴む歌」とヒットナンバーを披露。終始サングラス姿だったが、途中、一瞬だけサングラスを外しほほ笑むと、カリスマの姿とは別のかわいい笑顔に会場中に悲鳴が起こった。ラストの「Hip Song」では、Rainと会場のファンが一つになり、熱気は最高潮に盛り上がる中、全6曲のステージが幕を閉じた。
国連のミレニアム開発目標(MDGS)への貢献とする「アジア地貧困地域子供教育支援」チャリティー公演である本公演のチャリティー基金が、(財)韓国文化産業財団より、NPO法人日韓文化交流会へ贈呈され、イベントは終演を迎えた。
札幌=野崎友子通信員
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