インタビュー:ハン・ジミン「わたしがセクシーですって?」(下)


 「若いころは、思った通りにできなければすぐに挫折したり、『わたしはダメなのかな』と落ち込んだりしましたが、月日が流れるにつれ、今では『少しは成長できたかな』と思うようになりました。演じるときも、年を取ってからの方がずっといいと気付きました」

 そうして役作りした結果、これまでのハン・ジミンは消え去り、ハン客主という新たな人物が誕生した。

 「映画の最初の部分を見た方から『どこにハン・ジミンが出ているんだ』と聞かれることがときどきあります。それなりに変化があったことは成功だと思うと、内心うれしかったです」

 SBSドラマ『オールイン 運命の愛』でヒロインの少女時代を演じデビュー、いつのまにか女優歴9年目をを迎えた。今、女優という仕事を一生やっていけるのか悩む自分自身のことを考えると、ときどき胸がいっぱいになる。


 高校時代、テレビ業界に携わる知人の誘いで何の準備もなく女優になったという。「初めはあまりにもよく怒られたので、辞めようと思ったことは一度や二度ではありません」と自らを振り返る。

 「『うまくなりたい』という気持ちだけが先走ってミスを繰り返し、撮影に支障が出ると、やけに1人で落ち込んで傷ついたりもしました。そのように自分自身とぶつかり、闘った時間が今のわたしを作ってくれたと思います。あるドラマで突然脚光を浴び、ブレークしたスターではないことにも感謝します」


 女優としての活動以外にも、国際飢餓・疾病退治機構「JTS」や放送・文化芸術家浄土会「道連れ」で定期的にボランティア活動をしている。今後も女優としてできる社会貢献を行っていくつもりだそうだ。

 「20代の初めごろは『できない』と思っていた仕事を、今では一生の仕事にしようとして悩んでいることを考えると、大勢の方々の助けがあったおかげだとあらためて感じます。

わたしが今できることは、作品の役を一生懸命演じること、そして『ハン・ジミン』という名前を通じて行える活動を増やしていくことだと思います」

チャン・ソユン記者
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