9日、同日シングル「運命の轍」をリリースして歌手デビューを果たした俳優のパク・ヘジンが東京・渋谷C.C.Lemonホールにて「パク・ヘジン デビューシングルリリース記念スペシャルイベント」と題したイベントを開催した。この日のイベントは、先に5日に大阪で開催されたのに続くもの。
イベント前に行われた会見で、日本で歌手デビューしたことで、歌はもともと自信があったのか、日本では歌手活動をする予定か、との質問に対し、「皆さん、僕の歌をお聞きになればわかると思いますが、うまくありません(笑)。なので、今も練習中です」としながらも、「今後、持ち歌も増えて、歌の実力があがったら、コンサートもやってみたいと思います」との欲ものぞかせた。
続けて、「日本デビューということで、とても緊張していますが、どれだけ売れるのか、どのくらい関心をもっていただけるのか、皆さんの反応が楽しみです」とワクワクした気持ちを吐露し、「日本では演技ではなく、歌手、ジュエリーデザイナーとしての活動で、皆さんにお会いできると思います。そして韓国での作品が日本に入ってくれば、僕の演技する姿をお見せできると思います」と今後の活動方向について語った。
シングル「運命の轍」については、「デモ曲を聞いた第一印象は、仮歌の歌手の方のきれいな美しいファルセットの声を聞いて、自分には歌えないと思いました。実際に歌ってみて、大変でした(笑)」と明かした。
同曲のMVは自身がプロデュースに携わったもの。「全て自分で作ったのではなく、いろいろな人の意見を聞きながら作りました。コンセプト、イメージは、食い違い・行き違いのために、叶うことのない愛を描いています。映画のようなスートーリー仕立て。撮影はハードで、3日間寝ない日もありました」と語り、俳優ならではの自信を感じさせた。
プライベートな話題として、「5日の大阪公演のあと、2日間休みが取れたので、母と京都の金閣寺や銀閣寺などの観光地を見て回ったり、おいしいものを食べ、滋賀の温泉にも行きました。大阪ではショッピングをして、ジャケットを買いました」と言って、笑顔を見せた。
美容や健康に気遣っていることは、との問いには「ビタミンは積極的に摂取し、朝ごはんは必ず摂るようにしています。スポーツも毎日一生懸命やり、健康に気をつけて、ストイックに生きています。体によくないことはしていないので、健康なんだと思います」とし、「トレーニングは、ウエイトトレーニング以外に、ロッククライミングを始めました。
その結果、手にマメやタコ、傷が出来てしまっているのを見た母に、なんでそこまでやるのかと言われましたが、好きなので1週間に2~3回はやっています」と明かした。
パク・ヘジンは、日本のファンから「ヘジナ」と呼ばれることが多いが、「ヨン様、ビョン様のように様というのは位の高い呼称だと思うし、ファンの方は年上の方も多いので『ヘジナ』と呼んでくれるのは、親しみの表れだと思い、うれしい」と語り、ファンから親近感を持って愛されていることを感じさせた。
イベントでは、ファーストシングル「運命の轍」収録曲ほかを披露したほか、ジャケット写真撮影やPV撮影時の様子などのVTRを見ながらのトーク、プレゼント抽選会や、アンコールで客席後方から登場するなどの趣向でファンを楽しませた。
また、サプライズゲストとして、「運命の轍」が主題歌として使われているWOWOWミッドナイト☆ドラマ『借王Ⅱ-運命の報酬-』の主演俳優、中村俊介が登場。事前にパク・ヘジンに知らされていなかったことから本当に驚きながらも、互いにおすすめの場所を紹介するなど親交を深めるトークを繰り広げた。
歌では緊張も見られたが、「大阪では涙も見せてしまったが、今日は笑顔で」との言葉通り、ファンに明るい笑顔で締めくくった。
東京=野崎友子通信員