李大統領夫人が教える韓国料理レシピ(上)


 昨年11月にソウルで行われた主要20カ国・地域(G20)首脳会議は、韓国料理の味や魅力を世界に知ってもらうチャンスでもあった。韓国料理世界化推進団の名誉会長を務める李明博(イ・ミョンバク)大統領夫人、金潤玉(キム・ユンオク)さんは、同会議の期間中、各国首脳らに提供する料理のメニューを決める作業に参加したほか、「金潤玉の韓国料理物語」という料理本を出版し、注目を浴びた。この本では、金さんが孫によく作っているという豚プルコギやパジョン(長ネギを使った韓国風お好み焼き)といった、素朴でやさしい韓国料理が紹介されている。

 月刊誌「女性朝鮮」はG20首脳会議後、京畿道楊平市のエレン・キム・マーフィー・ギャラリーにて、金潤玉さんのレシピの実演会を行い、韓国料理の限りない可能性を再確認した。

 金潤玉さんがG20首脳会議で提案した料理や「金潤玉の韓国料理物語」の本で紹介されている料理を実演したこの会は、高価な材料ではなく、手軽に手に入れることのできる庶民的な食材で、品のある高級な料理を作れるということを確認する場となった。オードブルからデザートまで、7種のメニューが用意されたこの日、最初のメニューはチャプチェ(春雨いため)と海鮮パジョン(長ネギと海産物を使った韓国風お好み焼き)。そのほか李大統領が太鼓判を押した鶏カンジョン(鶏のから揚げを甘辛いタレで和えた料理)や、孫たちが来ると必ず作るという豚プルコギ、そして結婚当初から現在まで、李大統領の一番のお気に入りという「夫を元気付ける卵石焼ご飯」が登場した。

 この実演会にはチョン・ウンチョン韓食財団理事長と妻のチェ・ギョンソンさん、ロレアル・コリアのリチャード・センベル代表夫妻、インターコンチネンタル・ホテルF&B総マネージャーのポール・サンクさん、韓国外国語大学通訳翻訳大学院のチェ・ジョンファ教授、韓国料理店「コンドゥ」のハン・ユンジュ代表、全州大学のペ・ヘファ教授、韓国フランコポニアのナタリア・バーグ会長、同じくミリアム・カラスコ・ボランティア課長、タイガー・インターナショナルのエンリコ・オリビエリ理事、エレンキムマーフィー・ギャラリー代表のエレン・キム・マーフィー夫妻らが出席した。

 「どのメニューもただ美味しいだけでなく、盛り付けも美しく、食べる楽しみも倍増する。特に、卵ご飯は不思議な料理で、味も抜群だった」(リチャード・センベル)


 「李大統領夫人が自国の伝統料理を愛し、料理本を出版するとともに、世界に広めようとしているのは注目に値する。ヨーロッパでは自国の料理が最高だと思っている人が多い。人々の注目を浴びるからこそ、李大統領夫人は最高のプロモーターになる。世界の人々に韓国料理を知ってもらう、素晴らしい試みだと思う。マッコリカクテルとチャプチェ、パジョンはとても相性がよかった」(エンリコ・オリビエリ)

 「辛い豚プルコギから卵ご飯まで、どれも美味しかった」(ナタリア・バーグ)

 「豚プルコギと鶏カンジョンの、調和の取れた辛さが神秘的だった。甘さと辛さ、肉の淡泊な味、この三つが一つになって新しい味を作り出している。辛いがいくらでも食べたくなる理由がそこにあるようだ。卵ご飯に入っていた生卵の黄身が香ばしく、美味しかった。ワカメのオンシミ(ワカメスープに白玉を入れた料理)に入っていた白玉をウズラの卵だと思って食べたら、全く違うものだったのでびっくりした」(ミリアム・カラスコ)

 「こんなに美味しい料理をいつも食べている李大統領がうらやましい。特にピリ辛の豚プルコギが美味しかった」(ミスター・マーフィー)

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