ソウルから近くなった「酸素カプセル」加平(下)

京春線の複線電化で所要時間が50分に

■雲岳山と虎鳴山

 加平郡には、山林庁が指定した百大名山のうち、五つの山(雲岳山・華岳山・明智山・有明山・祝霊山)がそびえている。このほかにも虎鳴山や石竜山、カルボン山など、登山地図に登場する山々がひしめき、多くの登山客たちが訪れる。加平郡は最近、「加平オルレの道」と名付けたトレッキングコースも整備し、PRに乗り出した。

 虎鳴山(海抜632メートル)は、清平駅から近い所にあり、眼下に清平ダムを望む。多くの登山道が設けられているため、交通の便や体力に応じて選ぶことができる。山歩きに自信のある人なら、清平駅から虎鳴山の稜線に沿って加平駅まで縦走する長距離コース(25キロ、所要時間7時間)もお薦めだ。虎鳴山の山頂付近には、揚水発電のために建設された人造湖「虎鳴湖」があるが、その周辺の景色は白頭山の天池を思わせる。

 加平郡下面下板里にある雲岳山(海抜935メートル)は、山容が美しいことで有名だ。この山には、弥勒岩や眉毛岩、屏風岩、マンギョン台などの奇岩怪石、「百年の滝」や「無憂(霧雨)の滝」などの滝がある。ほとんどの登山コースは懸灯寺から始まる。頂上へ近づくにつれ、奇岩怪石が織り成す絶景を楽しめる。ただ、冬は滑りやすい場所が多く、また所々ではしごを利用しなければならず、簡単に登れる山とはいえないため、登山の際には必ず安全装備を身に付ける必要がある。

 加平邑鏡盤里にあるカルボン山の自然休養林は、広さが23-68平方メートルのログハウス10棟や13のバンガローを設けた、595平方メートルの山林文化休養館があり、山の中の別荘ともいえる。規模は大きくないが、豊富できれいな水と美しい自然環境を誇り、登山も楽しむことができる。

加平=権祥銀(クォン・サンウン)記者
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