ソウルから近くなった「酸素カプセル」加平(上)

京春線の複線電化で所要時間が50分に

 江原道と境を接する京畿道加平郡は、首都圏にありながら、長年「へき地」扱いを受けてきた。ところが今は、名実共に首都圏の仲間入りを果たした。ソウル-春川間の高速道路開通に続き、昨年末には京春線が複線電化されたためだ。これにより、ソウル・上鳳駅から加平駅までの所要時間は51分、清平駅までは同じく38分に短縮された。また、運行間隔もこれまでの50分から15分に短縮された。加平は山、渓谷、湖など、四季折々に 魅力を醸し出す緑の資源が豊富な所だ。「首都圏の酸素カプセル」ともいうべき加平で、新年の爽やかな気分を味わってみよう。

■スッポン島とイファ園

 複線電化に伴って移転した加平駅からは、スッポン島や南怡島に、これまでよりも近くなった。駅から十数分歩けば、スッポン島や南怡島へ行く遊覧船の乗り場へ着くため、デートにももってこいだ。南怡島は、行政区域は江原道春川市に属しているが、加平から船でアクセスする。最近は、高さ80メートルのタワーからスッポン島と南怡島へ滑り降りるリフトも誕生した。

 スッポン島は面積が67万平方メートルで、隣の南怡島よりも1.5倍広い。四つの島からなり、南怡島よりも手付かずの自然が残っている。中でも、韓国最大のオートキャンプ場が自慢だ。多目的用の芝生の運動場や、川べりのデッキ、洗濯室、炊事場、シャワー室、インラインスケート場、子どもの遊び場などが設けられている。また、モバイルホーム(移動式住居)が26棟、キャンピングカーが30台用意されているため、キャンプの装備がなくてもキャンプを楽しめる。なお、利用するには事前の予約が必要だ(電話:82-31-580-2700)。

 スッポン島のキャンプ場の隣にある温室植物園「イファ園」は、冬でもさまざまな植物を観賞できる、自然生態のテーマパークだ。約2500平方メートルの温室2棟に、200種類、1万8000本もの植物が植えられている。第1温室には、樹齢200年を超えるコーヒーの木や、500年を超えるオリーブの木をはじめ、バナナやパパイアなど、亜熱帯の果樹が植えられ、異国ムード満点だ。一方、第2温室には、茶の木やユズが植えられ、お茶やユズを味わえるスペースもある。このほか、スッポン島には、ドラマ『アイリス』に登場する家が見られるオープンセットもある。なお、イファ園とオープンセットは、月曜日は休館となっている。

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