ソウルの夜景スポットはココ!

北岳スカイウェイ…自然の風景を楽しむ
牛眠山所望塔…江南地区の夜景を一望
東崇洞の駱山公園…南山タワーとともに織り成す景色


 「お花畑のようだね/揺れる花も見える/キツネの尻尾に付いた火の玉のよう」(ナ・テジュ著『ソウルの夜景』より)

 新年を迎え、ソウルが「光の街」となって輝いている。すっきりと済んだ冬空の下、高い所からソウル市内を見降ろすと、最高に美しいお花畑のような夜景が広がる。ビル群からもれる光は夜空の星よりも華やかな光を放ち、色とりどりの街路灯や照明で飾られた道がはっきりと見える。

北岳スカイウェイ・牛眠山・駱山公園

 ソウルの夜景をバックに、恋人とロマンチックなドライブを満喫したいカップルには、北岳スカイウェイがお勧めだ。北岳山(城北区貞陵洞)の稜線に沿って貞陵のアリラン峠まで続く北岳スカイウェイは、10キロに及ぶソウル城郭を明るく照らし、夜でもきれいに見える。車で15分ほど走ると、八角亭に到着する。寒い日で午後9時を回っていたにもかかわらず、10人余りが夜の情緒を楽しんでいた。ここの夜景は華やかというより優しい雰囲気なのが特徴。北岳山の山裾に並んだ家々は、まるで地中海の田園住宅のようだ。カン・ヘウォンさん(26)は、「都心では珍しく自然の情緒が感じられ、ソウルの素朴な夜景をロマンチックに楽しむことができる場所。ソウルがこんなに美しいとは思わなかった」と話す。八角亭にある売店、コーヒーショップ、ワインバーで一休みするのもお勧めだ。


 芸術の殿堂(瑞草区)の裏にある牛眠山。この山の所望塔からもソウルの夜景を一望できる。地下鉄2号線の方背駅1番出口を出て、17番のマウルバスを利用するか、地下鉄3号線の南部ターミナル駅で降りて、芸術の殿堂へ向かう。オペラハウスのすぐ近くにある登山路を利用すれば、約30分で所望塔にたどり着く。ここからは江南地区の華やかな夜景を見渡すことができる。多くの写真愛好家たちが訪れる人気の夜景スポットでもある。この登山路は比較的緩やかなコースではあるが、夜の登山は危険なため、懐中電灯などを必ず持参すること。

 山の形がラクダの背中に似ていることから、「駱山」と名付けられた駱山公園(鍾路区東崇洞)から見える夜景も格別だ。地下鉄4号線の恵化駅2番出口を出て、駱山公園に登ると、遠くに南山タワーが見える。ここからの夜景はため息が出るほど美しい。駱山公園に続くソウル城郭(2.1キロ)をゆっくりと歩きながら、昔ながらのソウルの情緒を感じてみるのもいいだろう。

南山・63シティ・北ソウルの夢の森展望台

 1969年に完成した南山Nソウルタワー(旧ソウルタワー)は、ソウルを代表する夜景の名所として、多くの人が訪れる。地下鉄4号線の明洞駅1番出口を出て、黄色の5番マウルバスに乗ると、Nソウルタワーの目の前まで行くことができる。昨年末の夜に訪れた南山Nタワーは、照明や飾りで華やかな雰囲気を醸し出し、Nソウルタワー自体も蛍光色の照明に包まれていた。展望台から外を眺めると、ソウルのすべての道や建物が南山から始まっているように見える。

 展望台ではカップルや家族連れが、夜景をバックに仲良く写真を撮りながら、冬の夜を楽しんでいた。営業時間は午前10時~午後11時まで。料金は大人8000ウォン(約590円)、学生6000ウォン(約440円)、子ども4000ウォン(約295円)。

 汝矣島にある「63シティ」の「63スカイアート」も欠かせない名所の一つ。透明な展望エレベーターに乗って60階まで上ると、半径50キロ以上のソウル都心をはじめ、天気の良い日には遠く仁川の沖合まで見渡すことができる。営業時間は午前10時~午後10時までで、料金は大人1万2000ウォン(約880円)、学生・子ども1万1000ウォン(約815円)だ。また1分25秒の間、頭上に降り注ぐハートの形をした発光ダイオード(LED)の照明を浴びながら、恋人と二人きりでソウルの夜景を楽しむことができる「ラブエレベーター」は、プロポーズの名所として、口コミでうわさが広がっている。平日午後8時、8時30分、9時のみ営業しており、料金は3万3000ウォン(約2440円)。

 江北区樊洞の北ソウル夢の森展望台も一見の価値がある。地下鉄4号線の彌阿サムゴリ駅3番出口を出ると、すぐに「北ソウル夢の森」がある。この公園には、ドラマ『IRIS-アイリス-』のロケ地として使用された高さ139メートルの展望台がある。葉っぱが落ちた木々や、青い照明に照らされた現代的な建物が不思議な調和を保っている。45度傾いているのが特徴の展望台エレベーターに乗って3階に上ると、北ソウル夢の森の全景のほか、北漢山、南山、水落山などの夜景を観賞することができる。元旦には、願い事大会やポラロイド写真撮影などのイベントが開催される。営業時間は午前10時~午後8時まで。

イ・ジュンウォン記者
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