チャ・テヒョンが「家族コメディーの帝王」として君臨する勢いだ。
2008年に公開された前作『過速スキャンダル』に続き、12月22日より公開が始まった『ハローゴースト』もヒットの仲間入りを果たし、家族映画の第一人者としての地位を確立している。
『過速スキャンダル』が着実に観客数を伸ばし、820万人を動員。チャ・テヒョンはシンドロームに近い、家族コメディー旋風の立役者となった。劇中、彼は未婚の母娘が突然現れ、30代でおじいちゃんになった人物に扮し、コメディー演技を披露した。
また、公開1週間で100万人を突破した『ハローゴースト』では、さびしさに耐え切れず、自殺をしようとしたが、ゴーストたちの助けで命拾いする人物に扮した。
最初のシーンからチャ・テヒョン特有の同情心をそそる演技が印象的で、彼は笑いあり涙ありの伸び伸びした姿を披露する。
その一方で、チャ・テヒョンのコメディー演技に関しては「いつも似たりよったり」という一部評価も付いて回る。
これについて彼は「俳優にとって“変身”ということが、一番期待されることかもしれないが、僕の場合、(コメディーが)一番上手くできるし、大衆が望んでいる姿を見せることも必要だという考え」と語っていた。
自分に似合わない服を着るよりは、上手くできることにエネルギーを集中したいということだ。
現在、撮影中のチャ・テヒョンの次回作も、家族間の愛をテーマにした映画『チャンプ』(イ・ファンギョン監督)。不慮の事故に遭い、挫折を味わった競馬騎手が、優勝に挑戦する内容を描いた作品だ。チャ・テヒョンは、たった一人の娘と孤軍奮闘する父親役を演じる。
家族コメディー映画の代名詞として浮上している彼が、次回作でも真価を発揮できるのか、注目される。