インタビュー:コ・ス「ファンが愛おしい」(下)


■昔の田舎のお年寄りのような心で演技

 『超能力者』の制作関係者たちは口をそろえて、「『超能力者』のギュナム役とコ・スはシンクロ率100%」と語る。コ・スは同作で、チョイン(カン・ドンウォン)が目で操ることのできない唯一の人物、ギュナムを演じている。なぜ、コ・スが適役なのか。コ・スは自ら適役だとは言わないが、どうして超能力が自分にだけ通じないのか、何度も考えながら演技をしたという。「超能力が通じない理由が、この映画の中では明確に説明されていません。ギュナムは心に少しの汚れもないような人物。競争心もなく、将来の夢も素朴で、欲もない。何でも受け入れることのできる、昔の田舎のお年寄りのような温かい人物です。それをどのように表現すればいいかが課題でした」。このようなイメージがコ・スにぴったりだ、というのがスタッフたちの意見だが、コ・ス自身はかなり悩んだという。「暗く、影を持つ男の役が多かったから。『白夜行』『クリスマスに雪が降るかしら?』もそんな雰囲気の役だったし…。今回、ギュナム役を演じながら、ギュナムという人物の明るい性格にとても影響を受けました。結果が楽しみです」

■近所の運動場で市民らと走る

 誰が見てもハンサムで華やかなビジュアルに加え、特有の純粋なイメージを保ち続けるのは簡単なことではない。俳優としてのプロ精神を感じる面も、確かにある。ドラマ『クリスマスに雪が降るかしら?』のときは、意外なほど鍛えられた上半身をあらわにしたシャワーシーンを演じ、女性ファンの心をわしづかみにした。しかし、その引きしまったボディーを保つ「秘訣」は、この上なく素朴なものだった。「たくさん食べるほど体は疲れるし、消化もできない。だから小食なのが大切です。そして、暇を見つけては運動すること。撮影のないときは定期的に運動をしているけれど、最近のように忙しいときは、ただ近所の学校の運動場を走っています」。大げさなトレーニングではなく、一人でするストレッチやランニングで体を鍛えているという「コビデ(コ・ス+ダビデ(ミケランジェロの彫刻))」が、近所のおじさんたちと一緒に走る姿を、どこかの運動場で見ることができるかもしれない。

イ・イェウン記者 , チョン・ジュンヨプ記者
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