インタビュー:シン・スンフン「歌手は僕の天職」(下)


 シン・スンフン特有の訴えかけるような歌は、シン・スンフンならではのカラーを感じさせる。そのため、曲に対する客観的な評価があいまいになるのは事実だ。ほかの歌手の声をかぶせた「シン・スンフン印」の歌は、後輩たちのカバー曲を通して、新たな評価を導き出した。シン・スンフンも今回のアルバムに対し、高い満足感を示している。

 シン・スンフンは今後、音楽中心の活動に専念しないつもりだという。シン・スンフンは「10周年記念コンサートのとき、ファンの姿を見ながら、必ずこのファンたちに恩返しをしなければならないと思った。だから、コンサートばかりしてきた。そうしているうちに、コンサートの会場には来ないけれど、僕を静かに応援してくれているファンたちを無視することになってしまった。だから今回は、バライティー番組にも出演することにした」と話した。特に、「今回のアルバムはオリジナルアルバムではないため、20年間、歌手シン・スンフンとして生きてきながら感じたことを、番組の中で、肩の力を抜いて話すことができればと思う」と語った。

 シン・スンフンは歌手生活20周年を記念し、壮大な計画を立てている。28日、アラムヌリ(京畿道高陽市)を皮切りに、12月23日から25日までの三日間、COEX(ソウル市江南区)でコンサートを開催し、来年初めには釜山、大邱、全州、済州など、全国11都市をツアーで回る。韓国だけでなく、日本では東京・大阪・名古屋、米国ではロサンゼルス・ニュージャージー、オーストラリアではシドニーなどを回り、ワールドツアーを行う予定だ。これまで応援してくれたファンに恩返ししたい、という思いを込めたツアーだ。

 シン・スンフンは20年間トップに君臨し続けた国民的歌手だ。ずっと歌手として生きてきた自分自身を、「よくやった」とほめたいというシン・スンフン。シン・スンフンは最後に、「20年間歌を歌いながら、歌手は僕の天職だと思ってきた。1度も歌手としての人生を後悔したことはない」と、これまでの歌手人生について評価した。

パク・ヨンウン記者
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