一味違う! 韓国各地のめん巡り(下)

◆めんが一味違うククス

■スプーンですくって食べる「おたまじゃくしククス」

 江原道の人たちが「名産のジャガイモ、トウモロコシ、ソバを、ご飯やめんのように食べることはできないものだろうか」とアイデアをひねったメニューの一つが、「おたまじゃくしククス」。トウモロコシのでん粉を5時間以上かけて寒天状にし、約3時間蒸す。この寒天を、小さな穴がたくさん開いた器に入れ、冷水をかけて、その穴から搾り出す。すると、トウモロコシのでん粉が小さなおたまじゃくし状になってポタポタと落ちる。これをスプーンですくって食べるのだ。薬味を入れたしょう油とキムチを添えれば、美味しさがさらに増す。時々無性に食べたくなるメニューの一つだ。

「ヨラン食堂」:江原道旌善郡旌善邑鳳陽1里13番

■ツヤツヤした透明なめん「春雨グクス」

 春雨をチャプチェ(春雨いため)ではなく、めん類として食べる地域といえば、釜山。ゆでた春雨にニンジン、千切りにしたタクアン、ゆでたニラ、のり、かまぼこなどの具材をのせ、辛い薬味ダレを和えて食べる。ヤカンに入った煮干スープをかけて食べても美味しい。スープはお代わり自由。

「おばあちゃん家の刺し身グクス」:釜山市中区南浦洞2街15-14

春雨3500ウォン(約250円)、刺し身グクス4500ウォン(約330円)

■カボチャに入っためん「カボチャ・グクス」

 京畿道加平には、カボチャをめんのようにして食べる「カボチャ・グクス」という料理がある。大きな改良カボチャを使ったもので、夏の珍味として人気を集めている。黄色く熟したカボチャを蒸し、半分に切った後、中に冷水を入れて表面を押すと、めんのように細長く、カボチャの繊維がスルスルと出てくる。薬味ダレをかけて食べるが、低カロリーで繊維質が豊富なため、ダイエット食品としても人気がある。7月中旬から1カ月間だけ味わえる、夏限定の珍味だ。

「草ぶきの家」:京畿道加平郡上面ヘンヒョン里374カボチャ・グクス6000ウォン、松の実ククス7000ウォン(約500円)

イ・ユンファ記者
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