インタビュー:イ・スンヒョ「忠誠心、一途なところがアルチョンの優位点」(上)


 『善徳女王』のアルチョン役でブレイクしたイ・スンヒョ。実直で生真面目な花郎・飛天之徒のリーダーとして、のちにはトンマン王女の側近として活躍し、人気を博した。

 24日、東京C.C.Lemonホールにて開催された「イ・スンヒョ 1stファンミーティングin 東京」のため、初の日本公式来日を果たしたイ・スンヒョにインタビューした。

―アルチョン役のどこに惹かれて出演を決めましたか。

 「劇中での比重が高いからです(笑)…冗談です。役柄に変化があるところが気に入りました。例えば、戦争の時はリーダーの役だったり、王を守る役だったり…そのように変わっていくところがいいと思いました」

―最初の戦いのシーンがお気に入りだそうですが、特に努力した部分はどこですか。

 「軍の中でリーダーとして、周りを率いていかなければならない役でした。でも、そういうときどのようにするべきか、そういう役は初めてで経験がなかったので、事前に戦争ものの映画やドラマをたくさん見ました。そしてリーダーのあるべき姿というものを研究しました」

―アルチョンの魅力、自身と共通していると思う点は。

 「(アルチョンは)闘うのが好きで無骨な人物だと思いました。自分は大きな体格ではないので、そういう人間がアルチョンを演じる意外性が人々に魅力的に映ったのかもしれないと思っていますが、自分でもそう思います。実は、アルチョンは実在の人物で、素手でトラを捕まえたとか、りっぱなエピソードがある人なんです。それを僕がやらせてもらったことで、周囲の人は最初、意外に思ったようです(笑)」



―JSAでの軍服務経験は何か役立ちましたか。

 「アルチョンは新羅のいわゆる軍人で、闘うシーンが多かったわけですが、軍隊での訓練は役立ったと思いますね。『善徳女王』の中で闘うシーンは長い剣で戦うのですが、軍隊でも長い剣を使う訓練があって、役立ちました。制式訓練というのがあって、姿勢などを訓練するのですが、それも役に立ちましたね」

―ユシンやピダムよりアルチョンが勝っている、と言えるところはありますか。

 「忠誠心。一途なところ、でしょうか。だからアルチョンは女性に人気があったのかな。ピダムは恋人にしたい男、アルチョンは結婚したい男、と言われましたが、それっていいこと? ピダムのほうがいいかもしれないなあ(笑)」

―『善徳女王』の撮影で一番苦労した点は何でしょうか。

 「撮影時の移動が大変でした。撮影自体も大変だったんですが、当時はマネージャーがいなかったので、自分ひとりで運転して移動するのが大変でした。また、監督が、自分の演技以外のエキストラとか背景などの細部にまでこだわり、NGがいっぱい出て、撮影時間もすごくかかって苦労しました」

―『善徳女王』をやる前と後で変わったことは。

 「『善徳女王』をきっかけに、僕の存在を多くの人に知ってもらうことができたという、自分にとって大きな作品です。おかげで日本にも来られて、ファンミーティングもできて…幸せで楽しい時間が送れることになったこと、感謝しています」

東京=野崎友子通信員

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