-30代になったので、これまで経験したことのないこともできるのではないか。最近、結婚するといううわさと所属事務所を移籍するといううわさを聞いた。所属事務所の件については、再契約をしたため根拠のないうわさだということが分かったけれど…。
「結婚(笑)? 結婚に対する思いはむしろ、30代になって消えてしまった。20代のころはあこがれもあったけれど…」
-20代で安定的な役を演じながら、安定した囲いの中で過ごしたとすれば、30代はさまざまなうわさから逃れることはできないだろう。新しい役に挑戦したいという思いから逃れられないように。
「自分の中で準備ができていることを経験すれば、克服できると思う。準備ができていないことを経験するとつらいと思う」
-日常を脱出したことはあるか。ファンの考えているイメージでは、そのような行動を試みることはないように見えるが…。
「いつも日常からの脱出を夢見ているし、スエ個人としては、日常からの脱出を試みたこともある。先日は帽子をかぶってトレーニングウエアを着てバイクに乗ってみたけれど、誰もわたしだと気づかなかった(笑)。女優としては、演技がファンとの約束だと思っている」
-いつも見事な演技を見せてくれるが、興行の面では成績が良いとはいえない。それでもいつも新しい作品が期待され、どんどん新しい作品に出演しているが…。
「期待してくださるのはうれしいし、とても感謝している。可能性がある女優だと思ってくださるようなので…。もうすぐヒットの喜びを感じることもできるだろう」
-もともと、模範回答のように話をするのか。愛嬌(あいきょう)を振りまく姿、プライベートなイメージ、乱れた姿…このような姿は見たことがない。ファンも同様だろう。神秘主義とでもいおうか…。だから、違う姿を見てみたくなるのかもしれない。
「言葉に対する責任をいつも感じている。もちろん、プライベートな席では違った自分になる。きょうインタビューをするというので、映画の制作会社代表にリストを見せたら、『この人が意地悪な質問をしたら、代表が答えなくてもいいと言っていました』と答えて断るように、と言われました(笑)。変化は突然ではなく、徐々にしていきたい。
わたしがうまく変わらなければならないから」