インタビュー:チュ・サンウク「『ジャイアント』は代表作になると思う」(下)


―これまでいろいろな作品に参加されてきましたが、俳優としての「転機」になったという作品があれば教えてください。

 「俳優チュ・サンウクの存在を広く知ってもらった作品『善徳女王』、そして今撮影中の『ジャイアント』ですね。『ジャイアント』は僕の代表作の一つになるのではないかと思っています」

―その前に撮影した『パラダイス牧場』はまだ放送されていませんが、どんなドラマですか。

 「チャンミンくん、イ・ヨニさんと一緒に撮ったドラマなのですが、チャンミンくん扮(ふん)する御曹司が幼くして結婚し、離婚した女性の現恋人が僕で、この3人の三角関係を描いたトレンディードラマです」


―お休みの時は、どのように過ごされていますか。

 「一つの作品がクランクアップしたら、すぐに次の作品の撮影に入るという状態が続いていて、実はもうずっと休んでいないんですよ。『善徳女王』の撮影を終えた翌日から『パラダイス牧場』の撮影に入り、それが終わったと同時に映画の撮影、そして次は『ジャイアント』と、かれこれ1年休んでいません。大変ですが、幸せなことですね」

―お休みがあったらやりたいことは何ですか。趣味は?

 「釣りやゴルフなどが好きですね。でも今は時間がないのでどちらもできませんが」

―ズバリ、彼女はいますか。

 「いない、いない、いません(笑)。忙しくてそんな時間ないですよ」


―日本のファンにメッセージをお願いします。

 「日本に僕のファンがいてくださることが不思議でもあり、またありがたくもあります。ぜひ日本へ行く機会を作りたいと思っていますので、これからもどうか暖かく見守ってください。見守ってくださる分、必ずその期待に応えたいと思っています」

 現在SBS月・火ドラマとして放送されている『ジャイアント』は、高視聴率を挙げ、放送延長が決まったという。そして、日本でもKNTVで11月28日より放送がスタートする。骨太なストーリーと展開のテンポ、脚本が冴え、俳優の確かな演技力で楽しめるドラマだ。その中で、「イケメン」という点では群を抜いて目立っているチュ・サンウク。しかし、ただイケメン俳優としてではなく、存在感を感じさせている。

 チュ・サンウクは今32歳。遅咲きの俳優といえるかもしれない。1999年にデビューしたが、2000年前半はほとんど活躍の場はなかった。人知れず兵役にも行った。そして2008年の『パパ3人、ママ1人』以降、2009年の『アクシデントカップル』、『善徳女王』で注目され、スターの仲間入りを果たした。「今は、とにかくたくさん仕事をしたい」と言うが、クールな見た目のせいか、ライトな受け答えもあって、がつがつした感じがまったく感じられない。そんなひょうひょうとしたところがユニークで素敵だと感じた。

ソウル=野崎友子通信員

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