『トンイ』を終えたばかりの俳優ぺ・スビンが17日、東京・中野ZERO小ホールにて「ペ・スビンFirst Event」を開催、500人のファンと初めての触れ合いを楽しんだ。
ぺ・スビンが日本を訪れたのは初めて。日本はもとより、韓国でもファンミーティングを行ったことがなく、今回はすべてが「初めて」のことだった。
それだけに、大勢のファンの歓迎を受け、感激もひとしおの様子。トークのほか、ギターの弾き語りの披露、キムパプ(韓国風のり巻き)を作ってファンにふるまったり、自身がこだわって選んだプレゼントをするなどしてファンと触れ合った。
最後に手紙の朗読を行い、「昨日、東京に初めて足を踏み入れた瞬間、迎えてくれた皆さんに胸が熱くなった。初めてというのはいつもそうだが、どんな姿をお見せしたらいいか、プレッシャーを感じたが、思いのままの気持ちを見せればいいと思った」などとその心情を率直に吐露し、「俳優として一番幸せな瞬間」とファンに喜びと感謝の意を示した。そしてイベント後には握手会と2ショット撮影も行い、よりファンに近付いた。
イベント終了後に会見を行い、「感動の一言。初めてのファンミーティングを日本でこのように盛大に出来て俳優としてとても幸せな気持ち。ファンのためにこれからも頑張らなくてはと思った」と振り返った。
『華麗なる遺産』や『トンイ』で優しく女性を守るキャラクターを演じてきたぺ・スビン。礼儀正しく、優しい笑顔、物腰も穏やかな彼はそんなキャラから抜けだしてきたようだ。
初の日本ということに関して「大切な国という思いがあって、大切にしまってあったが、今回ようやく来ることができた」と独特の表現で日本を評し、「もともと日本のドラマや歌が好きで、初めてだが身近な気がした。思い描いていた通りの国」と語った。
そして「(ドラマは)ヒットした作品はほとんど見ている。渡部篤郎さんが好きで、機会があれば、いつか共演して見たい。歌手ではカシオペアとかKUWATA BANDとか」と日本への興味を示し、「機会があれば長く滞在してみたい」とも。
近況については、「『トンイ』が終わってから4日目。いろいろなことを考えさせてくれたドラマだった」とし、「次は、演劇を12月中旬から始める。韓国へ戻ったらすぐ準備にかかる。タイトルは未定だが、天才詩人イ・サンの一代記を描くもので、イ・サン役」と明かした。
そして最後にあらためてファンに向け「今日の感動を持ち帰って、忘れないようにしたい。これから皆さんの声援に恥じない俳優でありたい」と笑顔で語った。
東京=野崎友子通信員