カン・ジファンのミュージカル『カフェ・イン』がスタート


 15日、「ミュージカル俳優」カン・ジファン主演ミュージカル『カフェ・イン』のミニ・ゲネプロが東京グローブ座にて行われ、カン・ジファンがその後取材に応じた。

 同作は、韓国「The Musical Awards」二冠王のソン・ジェジュン演出、ニューヨークで活躍中の作曲家キム・ヘヨン、韓国を代表するミュージカル音楽監督ウォン・ミソル、そして、トップ韓流スターの俳優のカン・ジファン、そして相手役にウ・クムジによる、韓国初の二人劇ロマンチック・コメディー・ミュージカル。

 二人の素敵なハーモニー、息の合った演技、すてきな笑顔を見ていると、しばらく恋をしていなかった人も久しぶりに恋をしてみたくなるような、久しぶりに胸がキュンとしてしまうようなストーリーだ。

 8月の韓国での公演では制作側だったが、韓国の公演は300席の小劇場で、今回の日本は700席ということで、舞台のセット、照明などで違いを出し、アレンジも加えた。日本の観客が、字幕だけでなく、声でもダイレクトに笑ったり、楽しんだりできるように日本語を織り交ぜて行われる。


 韓国でドラマ『コーヒーハウス』の撮影が終わり、すぐにこの作品のけいこに入り、2カ月にもおよぶけいこを行ったということで、日本での意気込みがうかがえた。ソムリエという役どころだが、カン・ジファン本人もワイン好きで、家にもワインセラーがあるほどだとのこと。

 取材に「ミュージカル俳優のカン・ジファンです」と言って登場したカン・ジファンは、作品について「二人劇で、韓国の創作ミュージカル。ソムリエの男性と、いつも恋に失敗してしまうバリスタの女性の恋愛を描いている」と紹介した。

 この作品をやるにあたって「久しぶりにミュージカルをやることになったが、やはりこの時期を逃してはできないのではと思い、意欲を出して、取り組んだ作品。ドラマ、映画は編集ができるが、ミュージカルはライブなのでプレッシャーだった」とし、「二人劇なので、二人でやらなければならないし、演出家も一人ということで、人数が少ない部分で、さびしかったというのが大変だった点」と語った。


 日本語のせりふに関しては、「ミュージカルは歌、踊り、演技の3つをしなくてはいけない。そして、日本語でのせりふを少し入れてみたが、いかに美しくきれいに発音できるのか、僕としてはまだ課題。うまく日本語を伝えられなかったら、ミュージカルの流れ自体に支障をきたすのではないかという心配もあるが、最大限、そのようなことのないようにポイントをおさえて演じることにした」と話し、「基本は韓国語で進行して、横に字幕が出るスタイルだが、皆さんの反応を見ながら、アドリブなどを入れながら表現していきたい」と意欲を見せた。

 「日本語の勉強を始めて5年経つが、いまだに『酔っぱらっちゃった』『乾杯』という言葉しか言えませんね」とのジョークも。

 久々にミュージカルをやることについては、「ミュージカルで汗を流しながら、そして観客と一つになる、同じ呼吸を共にするということが忘れられなくて、いつか日本の皆さんの前でミュージカルをしたいとずっと思っていた」と語った。


 また、今回の役柄にかけて、キャラクターと自身との共通点を問うと「これまで浮気者の役の設定を多く演じているが、実際の僕は浮気者ではない。僕は絶対に一人の人を愛し通します」、自身の「Love is…」は、との質問には「今の僕に必要なもの(笑)」などと冗談混じりに答えた。

 この日のゲネプロでは、緊張もあってか、まだ未完成な部分も目に付いたが、観客と接し、完成度とともにおもしろさが高まっていくことだろう。ミュージカル『カフェ・イン』は16日より来月7日まで東京グローブ座にて行われる。

東京=野崎友子通信員

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