日本上陸の少女時代、なぜ女性ファンが目立つのか(下)

■ダンス・歌の実力の違い

 韓国のガールズグループは、基本的なダンスや歌の実力でも、日本のアイドルグループを上回っている。韓国ではレッスン生の期間が3年から6年にも達するが、日本では6カ月から1年くらいだ。

 日本の芸能プロダクションは、最近「誰でもアイドルになれる」とばかりに「数量攻勢」に力を入れている。「庶民アイドル」という言葉もあるほどだ。人数の変動はあるが、メンバー数が48人以上というAKB48は、「会いに行けるアイドル」をコンセプトに東京・秋葉原の専用劇場でほぼ毎日公演を行っている。まずはデビューさせておき、こうしたステージで「実戦」を重ねさせるというやり方でアイドルを養成するのだ。

■東方神起とBIGBANGの若い女性ファンが集まる

 日本を代表する音楽ランキングを発表しているオリコンは先日、編集長コラムで「活動を中止した東方神起に対する喪失感から、10-20代の女性ファンが韓国のガールズグループに集まっている」と分析した。このところ、韓国の男性グループは海外での活動が振るわないため、K-POPに対する全体的な関心がガールズグループへ移った可能性があるという意味だ。

 東方神起、BIGBANG(ビッグバン)、SHINee(シャイニー)ら男性グループの活躍により、日本の10-20代女性はK-POPに最も敏感なファン層になった。東方神起のファンは日本全国で30万人以上いると推定されている。ソニー・ミュージックエンタテインメントのシン・ソンヒ部長は「日本の芸能プロダクション各社は昨年末から、ガールズグループに対しては全く関心を持たず、東方神起の後を継ぐ男性アイドルグループを一生懸命捜していた。今の現象は、韓日両国の芸能界でも異変と受け止められている」と話す。

■男性ファンを動かせ

 しかし、韓国のガールズグループが日本で歩んでいくべき道のりはまだ遠い。一番熱心であるはずの男性ファンの反応が目立たないためだ。音楽評論家のキム・ジャッカ氏は「韓国人男性よりも消極的な日本人男性たちは、パワフルなイメージの韓国ガールズグループに多少拒否感を抱えているようだ。ロングヒットを出すには、親しみやすさを感じさせる戦略が必要だ」と話している。

崔承賢(チェ・スンヒョン)記者
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