俳優オム・テウンが28日、大阪・梅田芸術劇場メインホールにてファンミーティングを開催した。トークや、歌の披露、ゲームなどで約1300人のファンとの触れ合いを楽しんだオム・テウン。急きょ場内を回ってファンの近くに行き、撮影を許可するなどファンへの思いやり、飾らない人柄が魅力だ。
それまでも数々のドラマや映画に主演し活躍してきたが、『善徳女王』の大ヒットで国民的人気を獲得したオム・テウンに話を聞いた。
―今回の訪日は、ファンミーティングのためということですが、大阪の印象は。
「大阪ファンミーティングをすることになりましたが、こう(ファンの方々に)会いに来ることができてうれしいし、大阪は大好きな都市なのでうれしくて楽しみです。昨日の夜来日して、今日はホテルで朝食を食べただけでここに来たので、まだどこにも行っていませんが(笑)」
―『善徳女王』が大変人気を博しましたが、何か変わったことは。
「人気が上がりました(笑)。韓国でも特に優れた偉人を演じるのは光栄に思いました。そして終わった後に多くの方が、オム・テウンという俳優を信頼できる人間、信じられる人間と見てくれるようになったようです。そして視聴率が大変よかったので、幅広い方々に、親しめる俳優になったようです」
―本当に、全国的な人気になりましたね。
「はい、これまでのファンの方々だけでなく、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんまで愛してくれるようになりました(笑)。とてもありがたく、うれしいです」
―初の時代劇挑戦で一番大変だったことは。
「偉人として知られるキム・ユシンを演じることには負担がありました。イメージと脚本のキャラが違うこともあって、最初はキャラクターを理解するのに苦労しました。衣装も…夏は暑く冬は寒いし、よろいはすごく重くて。所作、言葉なども初めてのことが多く、大変なことはたくさんありました」
―ヒゲの姿も珍しかったですが、どうでしたか。
「ヒゲは初めてでした。もともとあまり濃くないので、伸ばしてもカッコよくならないんです。『善徳女王』では意外に似合うかなと思いました(笑)」
―キム・ユシンのどこが魅力だと思いますか。
「良くも悪くも、『バカ正直』なところですね。そして、凡人には理解できない大きな人間だ、というところですね」
―映画『シラノ・エージェンシー』の公開が控えていますね。どういう作品でしょうか。
「恋愛に不器用な人たちの恋愛を成就させるための『恋愛操作団』の代表という役です。このようなロマコメ作品は初めてですが、シナリオがおもしろいと思いましたし、ビョンフンというキャラクターが自分に似ていると思いました」
―そして、ドラマ『ドクター・チャンプ』も始まりますね。
「国家代表選手の選手村の医師の役です。ファンミーティングを終えて帰国したらすぐに撮影があります。とても興味深いキャラクターで今からワクワクしています」
新ドラマへの意欲と期待を示したオム・テウン。ものすごくハンサムというわけでも、鬼気迫る演技派というわけでもない。しかし作品の中では、独特のカリスマを発揮する。一方、オフカメラでは「人のいい、隣のお兄さん」的な柔らかい、自然体の姿でファンはもちろんだが、スタッフや周囲の人を気遣い、和ませる俳優だ。
11月には『ドクター・チャンプ』の撮影現場ツアー(http://www.so-net.ne.jp/uhmtaewoong/dctour/)も行われるというから、ファンはそんなオム・テウンの魅力を多面からのぞくことができるだろう。
大阪=野崎友子通信員