日本最大級の韓国映画の祭典『韓流シネマ・フェスティバル2010“新しい風~セロウン・パラム~”』(以下『韓フェス2010』)が21日から開催されるのに先立ち、19日、前夜祭イベントが行われた。イベントには、ドラマ『冬のソナタ』の主題歌、挿入歌のシンガーソングライターとして絶大な人気を誇るRyuが登壇した。
イベントでは、映画好きで知られるRyuが、『韓フェス2010』上映作品の見どころを語ったほか、先日四十九日の節目を迎えた故パク・ヨンハさんの主演作『作戦 The Scam』の上映とともに、パク・ヨンハさんの想い出を語った。
Ryuは、『韓フェス2010』について、「お薦めは『亀、走る』です。撮影ロケ地が実家の近くで…こんな田舎でロケするなんでびっくりしました。最後、正義が勝つ疾走感と爽快感があるとってもおもしろい映画でした。ほかは、韓国で非常に人気のあるシリーズで『公共の敵』『公共の敵2 あらたなる闘い』『カン・チョルジュン 公共の敵1-1』ですね」と語った。
最近、大きな話題を呼んでいるK-POPについて「日本でも大人気ですよね。韓国でも人気でアイドルグループが頑張っているんですよ。韓国音楽界はもっと発展していって欲しいですね、映画のように。「少女時代」!僕大好きです。韓国では「国民の妹」のような存在で、かわいいですよね。面白いガールズグループが出てきて、いい刺激になっています」と感想を述べた。
そして、6月に自ら命を絶ったパク・ヨンハさんについても言及した。『冬のソナタ』の主題歌「最初から今まで」の曲が流れると、そっと目を閉じて何かを思い出しているようだった。
「パク・ヨンハさんとは『冬のソナタ』撮影現場で初めて会い、優しく声をかけてくれました。親しい弟のような印象のとても可愛らしい人でした。わたしの代表曲『最初から今まで』を自身のファンクラブで歌うからといって、この曲のカラオケが欲しいと言ってくれたんです。初めのはころ連絡を取りあっていたのですが、仕事で日本に来るようになり、お互い忙しいこともあって、最近はメールのやり取りが多くなってしまいました。純粋な人でした」と彼をしのびながら、思い出を語った。
『韓流シネマ・フェスティバル2010 “新しい風~セロウン・パラム~”』(www.cinemart.co.jp/hanfes2010/)は8月21日より、東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋にて開催される。
東京=野崎友子通信員