1年365日、毎日が新鮮な弘大(下)

■Peony

 「Peony(ピオニー)」は「シャクヤクの花」という意味だが、今や「弘大付近でイチゴの生クリームケーキが一番おいしい店」という意味になった。しっかりしたスポンジケーキの間にイチゴと生クリーム。そして雪のように真っ白にマスキングされた生クリームのデコレーションは本当にシンプル。見た目が勝負のケーキだが、デコレーションが豪華でなくても、赤いイチゴと白い生クリームのハーモニーはまさに絶妙。一口食べればさらにその価値にうなずける。この店では、パンプキン、ミックスベリー・ムース・タルトのほか、夏限定のフルーツ&自家製あんが載ったかき氷も人気だ。36時間経過したものは店に出さないため、フレッシュな材料は基本。この店の女性店主は、お母さんが子供たちのために手作りするように、トッピングや食材に気持ちを込めているのがよく分かる。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞403-15
*時間: 12時30分-22時(金・土23時)
*定休日: 月曜定休
*Tel: 82-2-333-5325

■Gateau et M’amie

 フランス語の看板がそこここにあるということは、この街はペストリーの本場フランスやヨーロッパ・スタイルのカフェが多いということ。中でもカラフルなタイル張りの床がとても印象的な「Gateau et M’ami(ガトー・エン・マミー)」は、数種類のデザートで女性のハートをがっちりキャッチした店だ。バターの香りが豊かなペストリー・パイを毎日焼き、パイナップルやリンゴをトッピング。そこには、手作りアイスクリームが添えられている。注文と同時に焼き始めるため、少なくとも10分はお待ちを。その場で溶かして作るドリンク「ショコラ・ショー」(4800ウォン)は10分、リンゴとクルミが載った「タルト・タータン」(6800ウォン)は20分ほど待つ。この店では、チョコレートを溶かして作るドリンクだけを扱っているため、冷たいドリンク類、アイス・チョコレートなどはメニューにない。それでも、ハーブ入りのチョコレート・ドリンクは一度お試しの価値ありだ。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞337-15
*時間: 14時-23時
*定休日: 月曜・祝日定休
*Tel: 82-2-326-1095

■Noi

 130坪を超える大規模な複合文化スペースでもあるカフェ「Noi(ノアイ)」。一般住宅をリニューアルしたこの店は、インテリア・デザイナーたちが作っただけに、隅々まで専門家の手仕事が感じられる。例えば、ガラス張りのカフェ正面入り口は、全開にできる折り戸式。高い天井はセンスあふれる構造で、ラウンジスタイルの3階、注文してから待つ2階、そして誰もが一休みできるテーブルといすが置いてある1階と、一風変わった造りになっている。オープンから3カ月たったが、オシャレな室内デザインやバラエティーに富んだ料理、クオリティーが高いドリンクを見ると、もっともっとお客さんが増えてもいいという気がする。だが、「Noi」の本当の姿は8月から。毎月さまざまなパーティーやイベントが続々企画されている。また、2階から下につながる通路にはギャラリーがあり、実力派アーティストたちの作品が2週間交代で展示されている。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞335-18
*時間: 11時-25時
*定休日: 年中無休
*Tel: 82-2-325-0038

Coffee lab express
 今年3月にオープンした弘大で一番おいしいコーヒー・ショップとうわさのテイクアウト専門店。テイクアウトをすると2000ウォンの割引があるということで、リピーターが増えている。一番にぎやかな弘大メインストリートに、この小さなスタンディング・カフェができると、一帯のコーヒーファンをはじめ、外国人客の足が絶えない。しかも、味と質の高さにひきかえ、値段はリーズナブル(アメリカーノ2500ウォン、ラテ3000ウォン)で、その額が信じられないほどだ。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞358-104
*時間: 8時-23時
*定休日: 旧正月・秋夕(中秋節)休業
*Tel: 82-70-8688-0909

HIMAWARI MASSAGE &CAFE



 弘大で、3万ウォン払い40分間スポーツ・マッサージを受け、コーヒーまで飲める店と言えば、日本式マッサージが売りの「HIMAWARI(ヒマワリ)」だけ。「価格破壊マッサージ店」「マッサージ&カフェ」というコンセプトで、すでに大勢の観光客が訪れているほど有名だ。近所の人やこの一帯の学生カップルたちにとっては目新しいデートコースとしても脚光を浴びている。それもそのはず、江南や明洞でもなかなかない価格でサービスが提供されている。全身マッサージは1時間3万5000ウォン、その上コーヒーが無料なのだ。マッサージ初体験の方のためには、1万ウォンでトライアル・マッサージ・メニューも。40分間のフットケアは2万2000ウォン。少し集中的にスペシャルケアをしてみたいという方には、全身アロマケアが70分間で6万ウォン。

記者のオススメは、断然「ヒマワリ・カップル・スペシャル」! 9万ウォンで二人が1時間、全身&アロマケアを一緒に受けられる。どのコースも現金払いなら2000ウォン割引。30万ウォンのクーポンを作れば金額の10%、50万ウォンなら12%分が利用できる。中には、韓国を訪れるたびにクーポンを利用し、この店に来るお客さんも。週末は利用者が多いが、電話予約すれば待たずにマッサージが受けられるとのことだ。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞358-45 2階
*時間: 11時-25時
*定休日: 年中無休
*Tel: 82-2-3142-0992


■Market M

 空気をきれいにするというトネリコの木を使い、家具を製作する「Market M(マーケット・エム)」は、家具製作所が多い弘大でも珍しい、数多くのお得意さんを抱える企業型の創作グループだ。特に、デザインに関心が高いアーティストと、一般人とはいえ目が肥えたユーザーが多いこの街。「まあまあ」程度の品では興味も持ってもらえないが、この店はもう4年間も人気のショップ、いやランドマークになっている。昨年は中国・タイ・香港進出に続き、日本でも交流を広げた。有機農法の食材があるように、家具にもオーガニックな材料で作る道具と工程がある。このように機能的でエコな環境で暮らしたい人々がメーンの顧客層。弘大のオフライン・ショップ地下にショールームがあるので、時間がある時に寄ってみると、インテリアのヒントが得られるかも。1・2階ではステーショナリーやリビング小物が展示・販売されている。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞328-27
*時間: 7-10月は13時-21時30分、11月-6月は20時まで)
*定休日: 年中無休
*Tel: 82-2-337-4769
www.market-m.co.kr

■ANDB

 ママとベビーのための高級輸入グッズを販売する「ANDB」の社長も一児の母。お子さんにインターネット・ショップのモデルをさせているほど、愛着を持っている。デザイナーだった社長は、インターネット・ショップで人気が出たのを追い風に、オフラインのショップをオープンさせた。だからなのか、平日・週末関係なく、世代・性別を超えた買い物客が絶えない。ほかのショップに比べ、価格がお手ごろなのが最大の理由だ。しかも、社長のアイテム選びの目は確かなだけに、ショップにはキュートな子供用品や、ママとのペアルックがいっぱいだ。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞330-9
*時間: 12時-23時
*定休日: 月曜定休
*Tel: 82-2-6085-6397



■Mamaskick

 「Mamaskick(ママズ・キック=ママのキック)」という面白い名前の店。毎日買い物をしてママにしかられてしまうほど、買いたいアイテムばかり並んでいる店という意味だとか。店のはやりすたりが激しいこの街に2007年にオープンして以来、3年以上もリピーターを増やしているといえば、説明は十分だろう。この店の特徴は、完成度が高く、ナチュラルなコーディネートができるのに、目立ちすぎないカラーの服やバッグ、靴がそろっていること。流行をやたらに追うのではなく、信念のあるデザイン・コンセプトを追求している。また、ほかのショップではなかなか見られないデザインも多く、ショップの個性が感じられる。それでも価格は1万ウォン台から始まり、5万ウォン台前後でおしゃれなパンツやスカートが買えるのが魅力だ。
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞334-3
*時間: 12時-23時
*定休日: 年中無休
*Tel: 82-2-325-5713
www.mamaskick.com


弘大マニアなら知っている店ばかり!


 ジョーズ・トッポッキ-週末は特に込み合い、立って食べる人も多い。韓国人の「おふくろの味」というよりも、今どきの「辛めの味」という表現の方が当たっているかも。今30-40代の会社員たちが20年前に食べたやわらかい小麦粉のトッポッキ(もち炒め)と、コチュジャン(トウガラシみそ)のソースがやみつきになる。
*時間: 12時-27時
*Tel: 82-2-337-1525

 ヨギ-平日も週末も食事時になるとこの店の前は通りにくくなるほど人があふれている。決してサービス満点とは言えないが、素朴なキムチそうめん1杯が、待たされた「もやもや」を解消してくれる。味の好みは意見が分かれるところだが、甘辛のめん料理と平たいゆでギョーザが人気で、一度は食べてみたい味だ。
*時間: 12時-23時50分(日曜日17時-22時50分)
*定休日: 年中無休
*Tel: 82-2-3143-4248


 博多文庫- 弘大で行列ができる「うまい店」の一つ。日本のラーメン専門店で、ソウルで暮らしている多くの日本人もオススメだ。精魂込めたスープにめん、イケメン店員の親切なサービスがもっぱらの評判だ。
*時間: 12時-24時(休憩時間:14時-15時)
*定休日: 年中無休
*Tel: 82-2-338-5536

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