千年の古都・慶州で新羅の月夜を(下)


 このイベントに参加したキム・ヨンオクさん(39)は、「新羅の月夜の下、国楽の調べが響き渡る遺跡で行われるイベントはとてもロマンチックだ」と語った。

 昼間に楽しめる新羅文化体験場には、さまざまな体験イベントが準備されている。体験場の入り口では、観光客らが新羅時代の王や王妃の衣装を身に着け、その姿を写真に収めようと、楽しそうにシャッターを押し合っていた。

 体験場の中には天馬塚や瞻星台など、文化遺産の模型ブロックがある。完成した写真を見ながらブロックを積み重ねていく子どもたちは、時間のたつのも忘れて夢中になっていた。

 体験場の一角に設けられた新羅伝統家屋の中では、女子高生たちが礼節の説明に耳を傾けていた。体験場を訪れたキム・ジョンミンさん(17)は、「テレビで何度も見たけれど、実際に体験するのは初めて。何だか新鮮で、不思議な気分」と話した。


 子どもたちに一番人気があるのは、「文化財チョコレート」のコーナー。顔が描かれた瓦や瞻星台など、国宝級の文化財の形をしたプラスチックの型にチョコレートを流し込み、「文化財チョコレート」作りを体験することができる。

 チン・ビョンギル院長は「イベントに参加すれば、それが記念品にもなる。楽しい体験ができる上に、記念品までもらえる体験コーナーも多くある。ピダムの乱のときに使用されたたこ作り体験も、子どもたちに人気のイベントの一つ」と紹介した。

 月夜の新羅歴史紀行は10月まで毎月第4週の土曜日に開催される。参加費は一般が2万ウォン(約1400円)、会員や学生は1万7000ウォン(約1200円)、7歳以下は7000ウォン(約500円)。

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