インタビュー:ソ・ジソブ「今は恋より仕事」(下)

■『バリでの出来事』で演技とは何かを知り、『ごめん、愛してる』で演技が好きに


-代表作は暗い役が多いが、そのような役が好きなのか。

 「自分で選んだ役ではあるが、そういうキャラクターが好きなわけではない。ヒットしたドラマはやや暗い内容のものが多いから、皆さんがそういう印象を持つようだ。以前はシチュエーションコメディーでとぼけた役を演じたこともある。これからもそういう役をやってみたいと思っている。でも、今はまだ体も動くし、活動的な役を演じてみたいだけ。コメディーは好きなジャンル」

-これまで撮影した作品の中で、一番記憶に残るものは?

 「『バリでの出来事』のとき、演技というものが少し理解できたような気がする。また、『ごめん、愛してる』で演技が好きになった。そして今やっと、どういう風に演技をすればいいのか分かってきた」

-『ロードナンバーワン』は新しい刺激になったのか。

 「新しい視線で演技を見つめることができるようになった。キム・ジンミン監督が、『演技をバストで受け止めるんじゃなく、体全体でするように』とおっしゃった。最初はそれがどういう意味なのかよく分からなかったが、少しずつ分かってきた。ドラマは画面が小さく絞られるから、顔だけで演技をすることが多い。体で表現することはとても難しいけれど、そういう方法もあるということを知った」

-ドラマの中のジャンウにとって一番大切なのは、やはり恋人のスヨン(キム・ハヌル)なのか。

 「スヨンは一人の女性でもあり、母でもある。単純に一人の女性を守るためだけに、あのような行動をするのは難しい。やはり総合的な意味があると思う。ああいう壮絶な恋をしてみたい」

-あのような恋が現実的に可能だと思うか。

 「戦争さえなければ(笑)。どんどん恋をすることが難しくなっているような気がする。単純に自分が好きならいいという訳ではなく、僕の気持ちより条件が多くついてくるような気もするし。素敵な女性にめぐり会いたい」

-理想のタイプは?

 「それは毎日のように変わる。最近は、一緒にいて楽で、僕を理解してくれる包容力のある人。何度か恋愛したことがあるが、1週間に1回、時には1カ月に1回しか会えないこともあるため、一つの作品の撮影が始まると、別れることが多かった。優しくしてあげられないなら、会わない方がましだと思ってしまうし。実際、最近は恋愛より仕事。事務所を作ってからまだ間もないので。

仕事か恋かと悩むときはつらい」

キム・ヒョンノク記者
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