ドラマ『コーヒーハウス』(SBS)に出演中のハム・ウンジョンは、今年上半期のテレビドラマ界で注目すべき「化けた女優」の一人だ。ボディーラインがあらわなコスチュームにセクシーな振付でステージに立つガールズグループ「T-ara(ティアラ)」のリーダーだが、同ドラマのヒロイン、スンヨン役に抜てきされると、化粧っ気はすっかり消え、そこらの男よりも肝が据わった姿になり、ファンに「衝撃」を与えた。視聴率こそ8%前後と振るわないが、気難しい人気小説家ジンス(カン・ジファン)にすべてを合わせる秘書スンヨンの孤軍奮闘ぶりは視聴者に支持され、好感を集めている。
「実際、ドラマでわたしのことを知った方たちには、T-araのステージでのわたしは分かりにくいと思います。全く違う姿になって演技できるというのは、わたしにとってラッキーです。『女優』ハム・ウンジョンから『歌手』を感じるようではダメでしょう?」
ハム・ウンジョンは歌手になる前、女優をしていた。1995年『新世代報告書-大人たちは知らない』でデビュー、『土地』『プラハの恋人』『王と私』『静かな世界』『野獣と美女』など、数十本の映画やドラマに出演している。「セギョン(シン・セギョン)が小さいころのソヒ役を、わたしが小さいころのポンスンを演じた『土地』の撮影が一番記憶に残っている」と笑った。「歌も演技もわたしの感情を一般の方々と通わせるという点では共通していると思います」。
ドラマと歌とで全く違う姿に、T-araファンの反応を聞くと、「『どうしてあんなにブサイクに見えるの?』というファンもいました。そうした言葉も、わたしの変身が成功しているという褒め言葉だと受け止めました」と言った。実際の性格はスンヨンに近い方だそうだ。