お騒がせ芸能人、人気があれば許される?(下)

「人気があれば許される?」 テレビ局も問題

 数年前まで、問題を起こした芸能人は、残酷なほど手厳しい「大衆の断罪」を受けた。2005年に飲酒運転で物議を醸した歌手キム・サンヒョクは、いまだに地上波の番組に出演できず、02年に兵役逃れの疑いが発覚した歌手ユ・スンジュンは、韓国の芸能界を追われる形となった。1990年代半ばに最高の人気を博した歌手グループ「ルーラ」は、盗作疑惑が持ち上がってから数年間、活動を休止した。

 文化評論家のキム・ウォン氏は、「スターに対するテレビ局の依存度が高まり、テレビ局が問題を起こした芸能人をかばう傾向が強くなっている」と指摘する。同氏は、「視聴者もまた、政財界の大物などが巧みに法の網をかいくぐるといった問題を目の当たりにし、芸能人の違法行為についても徐々に寛容になってきている。制作陣の問題というよりも、道徳性に欠ける上層部の体質が社内にも広がっていることが原因だろう」とも指摘する。

 放送メディアの増加が、芸能人のずうずうしい態度を助長しているという指摘もある。KBSのヨン・ギュワン審議チーム長は、「かつては芸能人が出演するメディアは地上波テレビ局しかなかったが、現在はケーブルテレビなどメディアが多様化し、問題を起こした芸能人も、人気度や知名度によっては事件に関係なく芸能活動を続けられるようになった。あえて謝罪会見や活動中断をしなくても、従来の活動レベルを維持できるようになった」と話す。

 しかし、番組制作陣は、独自の基準によって徹底的に芸能人の行動を監督しているという立場だ。SBSのキム・テソン芸能局長は、「社会的常識に照らし、問題のある芸能人の出演を禁止するという基準に変わりはない」としながらも、「MCモンは容疑が確定しておらず、イ・ヒョリについてはすでに収録済みだったため、番組を放送した」と説明した。

 とはいえ、テレビ局に対する「ロビー活動」や、制作陣との「親密交際」を通じ、異常な早さで番組に復帰する芸能人がいるという主張もある。ある放送業界関係者は、「一部のスターは上層部にうまく取り入って、ほかの芸能人より早く復帰したり、公式な謝罪もなく活動を再開したりするケースがある。もう少し明確な『ガイドライン』を設けない限り、こうした傾向は続いていくだろう」と語っている。

パク・セミ記者
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