あて逃げなど「物議」醸した芸能人、謝罪・釈明なしに活動継続
かつては長期間の出演自粛…「テレビ局の過剰なスター依存のせい」
飲酒運転や暴行、あて逃げ、盗作、常習賭博、兵役逃れ…。最近、社会を騒がせた芸能人が起こした問題の数々だ。誰にでも間違いはある。だが、問題は事態を収拾する芸能人たちの態度だ。「問題を起こした芸能人」は、かつては大衆の前で釈明会見を行ったり、数年間は対外活動を控えるなど、「自粛期間」を設けていた。だが、最近は事件を起こしても謝罪することなく、雲隠れしたり、何事もなかったかのように活動したりする芸能人が急増している。「芸能界が深刻な道徳不感症に陥っている」と現状を懸念する声が聞こえてくるほどだ。
■問題起こしても「知らんぷり」、道徳性の欠如した芸能界
先月、未明にあて逃げ事故を起こし、マネージャーに罪を着せるなどして物議を醸した俳優クォン・サンウは、一言の釈明もなく、一貫して沈黙を守っている。また、今年3月に一般人に対する暴行騒ぎを起こしたコメディアンのキム・テヒョンは先月、MBCのクイズバラエティー番組『世の中を変えるクイズ』に出演し、「現在自粛中」「部長検事も番組を見ている」など、自身の過ちを笑いのタネにするという大胆な態度を見せた。
KBS第2の人気バラエティー番組『ハッピーサンデー』の人気コーナー「1泊2日」に出演している歌手MCモンは最近、兵役逃れのため故意に奥歯を抜いた疑いで、警察の捜査を受けている。これに対しMCモンの所属事務所は、「幼いころから歯周病を患っており、治療の一環として抜いたもの」と簡単に釈明したが、その後は何の対応も見られない。MCモンは、「1泊2日」のほか『ハハモンショー』(SBS)など従来の出演番組だけでなく、MBCの新バラエティー番組『はちみつのつぼ』にもレギュラー出演する予定だ。まだ捜査段階のため降板する理由はないが、「もう少し詳しい説明が聞きたい」というのが視聴者の声だ。
先月、4thアルバムの収録曲のほとんどが盗作であることを認めたイ・ヒョリも、自身がプロデューサーとして問題のアルバムの制作に携わったにもかかわらず、「自粛」の様子は見られない。イ・ヒョリは「韓牛広報大使」に選ばれ、14日には記者歓談会に出席したほか、出演したバラエティー番組もそのまま放送された。