パク・ヨンハさんは香港映画『ラヴソング』(1996年、原題『甜蜜蜜』)の韓国版ドラマに出演することが決まってから、これまでよりもいっそう熱心に、いろいろと準備していたことが分かった。
1日、パクさんの遺影の前には、一生懸命役作りをしていたドラマ『ラヴソング』の第1話台本が供えられていた。
このドラマの制作関係者は同日、「本当に熱心に役作りしていたのに、こんなことになってしまい無念極まりない」と言った。この関係者によると、パクさんはドラマの設定に基づき、役作りのため、ごく最近まで折を見ては中国・朝鮮族が話す韓国語のイントネーションを習っていたという。日本やタイでの公演を続けながらも、練習していたそうだ。また、チェロを演奏するシーンがあるため、これを自ら演じようとレッスンを受けていたとのことだ。
演技だけではない。ドラマがヒットするよう、PRのため奔走していた。知人や企業関係者に直接会い、ドラマをPRしてCMスポンサーが付くよう努力していたという。パクさんは「本当に頑張ってやろうと思っている作品。グローバル・プロジェクトとして進められているので、是非とも第2の『冬のソナタ』のような韓流ドラマにしたい」と熱意を語っていた。
パクさんが昨年出演したドラマや映画は数字的に今ひとつだったため、なおのこと頑張っていたものと思われる。新ドラマ『ラヴソング』は大ヒットした映画のリメークである上、パクさんと人気女優ユン・ウネの共演という豪華キャストで、ヒットする可能性が十分にあった。
「あれほどいろいろ準備していた作品を前に、悲しい選択をする理由が理解できない」というのが、知人らの共通した胸中だ。
制作関係者は「『ラヴソング』が今後どうなるかはまだ分からない」と話す。パクさんの突然の死で、制作陣は対策会議も開けない状態だ。「スタッフ全員、ぼう然としている。ひとまず、出棺が済んでから対策会議を開く予定」というこの関係者は「制作側としては、キャスティングを変え、さまざまな状況をうまく調整した後、パクさんが一生懸命に準備していたドラマに、是非とも日の目を見せたい」と語った。
イ・イェウン記者
【ニュース特集】パク・ヨンハさん自殺