リュ・シウォン「ヨンハさんと一緒にやれたらいいねと話していた」


 歌手で俳優のリュ・シウォンが30日朝、自宅で首をつって亡くなった、同じく韓流スターとして活躍していたパク・ヨンハさんについて、沈痛な面持ちで心情を吐露した。

 リュ・シウォンは1日、自身の全国ツアー、Ryu Siwon LIVE TOUR 2010「FUN FAN」がこの日東京・国立代々木競技場第一体育館で最終公演を迎えるにあたって、囲み取材に応じた。

 本来なら、大盛況で全国ツアーのファイナルを迎える晴々しい日で、笑顔全開のはずだったが、この日は胸に喪章を付けて取材に応じたリュ・シウォン。パク・ヨンハさんの訃報の影響で、表情は硬く憔悴(しょうすい)の様子がうかがえた。

 質問は、30日に自殺した親しい友人であるパク・ヨンハさんの話題に集中。リュ・シウォンは「あまりに突然のことで、何と言っていいのか言葉が見つかりません」と口を開いた。


 「最近はお互い忙しかったので、会うことはできませんでしたが、先日彼から電話がきて、『コンサート頑張ってる?』と聞かれ、『頑張ってるよ』と言うと、『今度、日本でのレース絶対に応援に行くよ』と言っていたのが最後です」。

 目を潤ませながら、時には空をあおぐように上を向きながら続けた。「電話では明るい声だったので、こんなことになるとは思いもしませんでした」とし、「彼も本当に忙しい人ですから、普段なら韓国でレースがあっても来るということは簡単ではないんですが、日本に応援に来てくれると言っていたので、『レース場で会おうね』と言いました」と語った。

 亡くなる前日にリュ・シウォンの韓国の事務所を訪れたと報道されていることについては、「それに関してはここでは…」と言葉を濁しながらも、「ただ私とヨンハさんは、常々ドラマや日本でのコンサートなどを一緒にやれたらいいねという話はしていました」と明かした。

 悲痛な面持ちで「親友」であり「弟」のようなヨンハさんについて語るリュ・シウォンだったが、「シウォンさんにとって、ヨンハさんはどんな存在でしたか」との問いには、こみ上げる思いに声が詰まり、答えられなかった。


 この日は、全国ツアーのファイナル。「今年のコンサートは、特にファンの皆さんと一緒に楽しむということでやってきました。昨日、今日はファイナルということで、とても重要なのですが、悲しい知らせを知り、昨日はコンサート中にちょっとそういう姿を見せてしまいました。ファンの皆さんも私がヨンハさんと親しかったことをよくご存じで、皆さんも胸を痛めていると思います」とつらい思いを吐露。

 しかし「でも今日はファイナルですから、ベストを尽くしたいと思います。そうすることを、ヨンハさんも願ってくれていると思います」と自信を奮い立たせるように語り、硬い表情のまま最後のステージに向かった。

 もともとよい先輩後輩として親しい関係にあった二人は、はほぼ同時期に日本に進出。日本では主に歌手として活動するというスタイルも似ており、両者とも日本で大きな人気を集め、精力的に活動を続けてきた。一時期、仲たがいしたこともあったが和解し、その後はよりよい関係を築いていた。



東京=野崎友子通信員

【ニュース特集】パク・ヨンハさん自殺

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